いま中国では低速で走る「4輪EV」が一部の地域で流行している。
ある意味「くるま(車)」と言ってもいいのだろうけど、所有者を特定するナンバープレートもなければ、免許も必要ない小っさな電動4輪なのだ。
安全性も基準を満たしていないから、当然公道を走ったらいかんのだけど、中国・山東省や河北、河南省の農村地域で黙認されている。
さすがに中国と言えど、農村全域に都市と同じようなインフラ整備はできないから、黙認せざるを得ないのだろうね。
価格もぶっ飛んでいて、10万円を切るものもあるらしい。電気で走るから燃料代もガソリンと比較すると、なんと10分の1にもなる。
中国の電動化はかなり前から進んでいて、都市圏で走っているスクーターは日本はガソリンだけど、ほぼ電動2輪と思ってもらっていい。
この「低速4輪EV」の性能だけど、少し前までは時速40kmも出ないチンタラ走るものばかり。最近では街乗りでも邪魔にならないと言うから50~60kmは出るようになったのかな。
スピードも出るようになって、当然、事故も増えているんだけど、中国は「低速4輪EV」を黙認中。。。
今後、大きく成長する見込みがあると読んでいるのかもしれないね。
いま大手自動車メーカーは、電動自動車の開発競争を必死にしている。将来的には個人が所有する車が今よりさらに減って、スマホで車を呼び出すレンタル方式が主流になるはず。
そうなるといま中国の一部地域で黙認されている「4輪EV」のような超小型のミニ自動車が自転車のような役割となって「ちょい乗り」に利用するというのはアリだよね。
フランスではすでに免許制度も整備されていて、14才になると最高速度45km以下の2輪や3輪自動車に乗れる免許が取得できる。
シニア世代にも「近距離なら高性能車は必要ない」という考えが主流になっていてコンパクトで省スペースの「パーソナルモビリティ」が利用されている。
日本も「パーソナルモビリティ」という1~2人乗りのコンパクトカーが開発されているから、将来的には「パーソナルモビリティ」がたくさん街中を走っている日も近いのかもしれない。
観光地などでは利用され始めているから、少しずつ広がっていくのかもね。