総額1.7兆円のうち約1兆円が不正融資だってね。
昨年に大きく取り上げられたのは「かぼちゃの馬車オーナー」だけど、1兆円もの不正融資となれば、もっと他に大きな案件がありそうなものだけどね。。。
例えば、ゆうちょ銀行は2008年からスルガ銀行の住宅ローンを取り次ぐ窓口になっていたわけだし、どうなんだろうね。。
まぁ提携解消すると新聞に出ていたけどさ。
「スルガ銀行とゆうちょ銀行 提携解消へ」
これってもっと深掘りしてほしいよね。トップニュースになってもおかしくないと思うんだけどなぁ・・・。
日経新聞には7面の「金融経済」ページに「住宅ローン提携解消へ」のタイトルで出てたくらい。
記事によると
一時は100人規模の社員が出向して、郵便局での住宅ローン取次を支援してきたとある。年間で400億円程度をゆうちょ銀行との提携ローンとして実行してきたようだ。
スルガ銀が金融庁に処分されてからは、ゆうちょ銀は提携ローンの取扱いを止めて、スルガ銀行も出向させていた数十人の社員を戻したとある。
↑ ん~、これってどう読み取ればいいのかなぁ。
だって一時は出向社員100人いたとあるんだし、提携ローンの取扱いを止めたのであれば、全員戻すのが普通だよね。残務処理に70~80名もいらないはず。それが「数十人の社員を戻した」と明記されているだけで数が合っていない。
ゆうちょ銀行は不動産業務に慣れていないだろうし、引き続き不動産ローンのヘルプ(お詫び)として残っていることも考えられる。
1兆円規模の巨額の不正が行われたのに、ゆうちょ銀行経由で不正は起きていないの?
銀行員のノルマはどこも厳しいと言われているから、ゆうちょ銀行に出向していたスタッフだけ緩くなるなんてことは考えられない。出世するためにはやるしかないのだ。
過去に処理した顧客の通帳コピーなどをチェックしてもらいたいところだよね。
スルガ銀行の営業マンも上司からのパワハラ発言などは日常茶飯事で、仕事の相談や協力体制が乏しい中、ノルマを達成しないと叱責は当たり前で相当たいへんだったと聞く。
厳しいノルマを考えると、この戻された「数十人」が出向先のゆうちょ銀行で不正を行っていたとも思えてしまう。
もちろんそういったことは書かれていないから、きっと不正はなかったのだろうと思う。
スルガ銀行社員がゆうちょ銀行で不正を行うわけがない。
ないない、絶対ない。
ノルマがきついからといって顧客の残高を改ざんして審査を通すなんてことは出向先でするはずがない。
どうなんだろうね?(笑)
スルガ銀行は経営再建に向けて新成銀行と提携すると決まったし、もうこのニュースを大きく取り上げることもなさそうやね。
真相は闇の中。。。
まぁ、前の記事にも書いたけど、
これから銀行、特に地方銀行、信金は生き残りをかけて提携、合併を繰り返していかないとどうしようもない状況。
・ネット銀行の台頭
・キャッシュレス化
・フィンテックの普及(金融とIT技術を結び付けたもの。スマホでの送金など)
・日銀のマイナス金利の導入
・人口減に伴う融資先の減少
などなど
とは言っても、今回のスルガ銀行を見てもわかる通り、潰れるなんてことはほとんどないわけで、どこかの銀行に拾われるか、公的資金で救済されていくのが銀行なんだよね。
以前の記事で「かぼちゃの馬車」の融資に関わっていた行員は退職をして、役職に就く行員も退職の意思を示していたとあったけど、こういう組織が守られていくのも情けないというか、怒りを通り越して呆れてしまう。
ある意味、うらやましい。(笑)
長期固定金利型の住宅ローン「フラット35」の不正利用(居住用ではんく投資目的)がないかどうかの調査も本格的に始まっていて、業界最大手のアルヒでも不正利用が見つかっている。
こういった調査は弛んでいた業界の引き締めもあるだろうから、景気後退への下準備なのかもしれないね。。。