今回は前回の「必要性が疑われている医療 vol.02」の続きで、いままでの医療とは異なる見解が述べられているから目を通しておいても損はないと思うよ~。
ただ「東洋経済」に掲載されている情報だから「正しい」という判断はよろしくないかもね。
記事の内容は疑いようもなくほとんどが正しいのだろうけど、世の高齢化社会に合わせて医療費削減のために議論されたものだし。。。
もう一度言うよ~
「医療費削減のために議論されたもの」
「客観的」「科学的」に判断されたこととは言え、医療費削減のために議論されたものであれば、
「医療費削減につながらない意見とぶつかったときどう判断したのか」
何がなんでも医療費削減の力学が働いていることも考えられる。だから常に疑問をもって読んでおくといいような気がするんだよね。
「やっておいた方が安心だよね」
という医療・治療までもが削減の方向に働いている可能性も考えなくてはいけないし、書かれていることが全員に当てはまるものではないはず。
もしかしたら
一般の人から質問が来てもいいように(ツッコまれてもいいように)、もっと細かく分類された資料が用意されていることだってありえる。
「病院に行かない方がいいじゃん」
と思うようなネタだけを流布させているかもしれないしね。。。いや、ない。(笑)
いま世界中で高齢化が進み、どの国も医療費が増加しているんだよね。それで医療の各分野の人たちが「いまの医療は本当に正しいのかどうか」を議論していて、ムダな医療を減らそうという動きが活発になっている。
そうした医療費の高騰を抑えようとする動きにあわせて、今までの医療の進め方、見直しをすることはいいことだよね。
だけど医療の世界も年々新しい技術や薬などが開発されていて、お医者さんになってからも勉強していかないといけない。
だけど実際問題、忙しくてなかなか新しい技術や情報をインプットしていくのは大変なことだから、そこら辺もうまく改善していけるような仕組みを考えてもらいたいところ。
受けなくてもいいムダな医療リスト
さて今回は、前回の「必要性が問われている医療 」の続きで、すでに知られている内容も含めてピックアップしてみた。
病名、治療法、検査など | 内容 | 理由 |
循環器科 | 85歳以上の患者にLDLコレステロール薬 | 数値を下げるためのクスリは転倒や神経疾患などのリスクが高くなる |
循環器科 | 75歳以上の高血圧は下げすぎに気を付ける | 高血圧をクスリで無理に下げて低血圧になると、死亡率や心臓血管の病気を増やす可能性あり |
糖尿病 | 2型糖尿病で毎日複数回の自己血糖測定 | 一度、管理目標を達成し測定結果が予測可能となれば、得られるものなし |
消化器科 | ピロリ菌を調べるための血液検査 | ヘリコバクター、ピロリの感染を調べる際、血液検査より糞便検査または呼気検査の方が精度が高い |
消化器科 | 認知症患者への胃ろう | 延命効果や誤嚥性肺炎の予防効果もないし、生活の質向上もない |
整形外科 | ぎっくり腰でまっ先にX線検査 | ぎっくり腰でも6週間以内の頸椎の画像診断は症状改善にはつながらない |
整形外科 | 腰痛で2日以上の休養 | 「休むより動く」が最近の潮流 |
小児科 | 風邪に抗生物質 | これは昔から言われてきたことけど、細菌とウイルスはまったく別の病原体で、風邪のほとんどはウイルスだから細菌に効く抗生物質は効かない |
精神科 | 2種類以上の抗精神病薬の併用 | 効果が不透明になるうえ、薬物相互作用、医療過誤が増加する |
精神科 | 不眠症治療で最初から抗精神病薬を処方 | 効果の有無については見解がわかれているそうだが、重度の不安障害である場合のために取っておくべきとのこと |
手術 | 手術する場所の毛髪をそる | 小さな傷から感染するリスクを考えると、かみそりで剃るのではなく、バリカンで剃った方がいい |
やはり風邪に抗生物質は効かないんだね。
風邪をひいて病院に行けば、必ずといっていいほど抗生物質が処方されるけど、これが不要ということであれば、いったいどれだけの医療費が削減できるのだろうね。。。
とは言え、薬を飲むことで安心する心理的な作用というものも無視できないから、医療費削減に動くのであれば、しっかり国民に周知していく必要があるね。
上記の他にも
「副作用が怖い飲んではいけないクスリ」
「高齢者に処方する際、とくに注意を要するクスリの種類」
「信じてはいけない ”がん” 治療、検査の闇」
「民間のがん免疫療法はやりたい放題」
などなど、目を通しておきたい情報がまだまだたくさん掲載されているから、ぜひ一度読んでみることをおススメする。
胃腸薬として有名なあの「ガスター」も、高齢者が服用すると認知機能低下や「錯乱」「意識障害」「うつ状態」を引き起こすおそれがあるということや、病院側の利益が高い人工透析のことなども記載されているから勉強になるよ~。
【備忘録】東洋経済「信じてはいけないクスリ」特集のあれこれ。vol.01
すべてを明記することはできないので、興味のある人はぜひ買って読んでみてくださいね。
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