「潰瘍性大腸炎」という病名を聞かされたものの、それほど大変な病気とは想像できず、危機感なし。。。
とりあえず自宅に戻り、インターネットで「潰瘍性大腸炎」を検索。
んっ、なにやら厚生労働省から指定されている”難病”らしい。難病というのは、原因不明で治療法が未確立で「治りにくい病気」「不治の病」を言う。さらに読み進むと・・・、
良くなっても数か月~数年後に悪化する?
原因もわからないのに、10年後には大腸がん?
なんだ、なんだ??
こんな症状が続いたら、仕事はどうなるんだ???生活できるの???情報を収集すればするほど不安になるばかりだったが、とにかくトイレに行くしかない。(笑)
「ブハっ、ぶぶー」
”しぶり”だ。
便意をもよおすけれどオナラだけが出る症状。「便意を感じるのに便がでない」って理解するのは難しいでしょうが、1日に何度も発生するからたまらない。。。
自宅であろうと外出先だろうと便意をもよおした時は下のような感じである。
トイレに駆け込む前からベルトを外す準備(少しでも早く便座に座りたい)
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トイレに着いたらチャックを壊す勢いでズボンをおろし(チャックをおろしてる時間がもったいない)
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洋式便座に腰かけると同時に「ブハッ」とオナラ。ときどき間に合わすパンツに粘液が付いてしまう(苦笑)
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「またオナラかよ」とパンツに付いた粘液をペーパーでふき取る(あ~ぁ、またやっちゃった)
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何事もなかったように街の中を歩いていく(常にトイレの場所を確認しながら歩くようになる)
おおよそこんな感じだ。オナラと一緒に出てくるドロッとした粘液と膿は、風邪をひいた時の鼻水、または生卵の卵白の部分をイメージしてもらえればいい。そんなものが肛門から毎回噴き出てくるのだから気持ちワルイ。。。それ以来、卵の卵白は焼いて食べるのは大丈夫だが、生では食べたくない食材のひとつになってしまった。
とりあえず潰瘍性大腸炎患者の多い欧米の情報によると、遺伝的要因の可能性も報告されていて、研究者が潰瘍性大腸炎の原因を含めた特異な遺伝子を探している。だが遺伝に関する明確な答えがいまだ見つからない。
「遺伝的要因の他に、食生活やストレスなどの環境要因が複雑に絡み合っている」
正しいとか間違っているとか関係なく、これはなんとなく納得できる説明だった。若い頃に食べまくったジャンクフード生活が影響しているかも?と考えてみたり、結婚してからは毎日バランスの取れたご飯を食べているから、自分はストレスが原因かなぁと思ってみたり・・・。
単に下痢が続く場合は「食べても食べても太らない」という感覚だが、潰瘍性大腸炎のように食べ物を口に入れた途端トイレに行きたくなる症状(重症のとき)が続くと、食べるのが怖くなり、食が細くなってくる。
血の混じった下痢を繰り返し、当然のように体重が減っていく。中年太りにもなっていたので、ちょうどいいかな・・・なんて考える余裕はなく、想像以上に体重は減少していった。70kg近かった体重は、1年後には56kgに。スーツのベルトはもちろんズボンのウエスト調整など衣類にも影響が出てくるからツライところ。
この頃は、営業マンをしていて稼ぎもよく蓄えもあったので、買い替えもスムースにできたが、普通のサラリーマンだったらお財布にも厳しい病気である。
しっかし卵白のような血液まじりの粘液を毎回拭きあげていると身体の異常に不安になるが、なってしまったものは仕方がない。なんとか生活改善して寛解(症状が安定している状態)に向けてがんばってみようと思う。
「ブハッ、ブハッ、ブハッ」
毎日毎日”しぶり”は容赦ない。
うぅ~大腸よ、安定してくれ~。