恐怖の通勤電車(; ̄□ ̄A 潰瘍性大腸炎(体験記ー3)

 

潰瘍性大腸炎になった人にはわかる「恐怖の通勤電車」というタイトルの意味。

潰瘍性大腸炎は、別名「各駅停車症候群」とも言われている。急行だとトイレに行けない状況が続くから、基本的に各駅停車に乗ることから名前が付いたもの・・・だろうと思う。

当然ながらオイラも各駅停車に乗って通勤。

通勤距離は、ベッドタウンでもある千葉方面から東京日本橋駅までの約40分。しかも知る人ぞ知る超混雑する東京メトロ「東西線」だ。友人、知人が読めば、わかるかもしれないから、駅名など詳細は伏せておこうと思う。

 

朝の東西線・混雑時は、手さげカバンから手を離してもカバンが下に落ちないのだから、その混みようはハンパない。

 

そんな混雑の中で、

便意をもよおしたら・・・

漏らしてしまったら・・・

考えただけでも怖ろしい。

 

病気に慣れてくると、行動範囲も広がりいろいろ工夫をするようになるものだが、最初の頃は何も考えずにビクビクしてるだけだった。





とりあえず電車に乗る時に注意していたことは、

1.椅子に座れるときは座って、腸を休めておく。

便意を感じた場合も肛門をふさいだ状態を維持できるから、立っているよりラク。

とは言え、便意をもよおしたらすぐ降りれるようドア付近に移動するなどした方がいい。

 

2.椅子に座れないときは、できるだけドアの近くに立つ。

左右ドアの真ん中でも良い。便意をもよおしたら、電車を降りてすぐトイレに行くための準備である。駅によって開くドアが変わるから、注意が必要。

 

3.通勤電車の停車駅トイレは、一応すべて把握しておく

 

4.朝夕の混雑時は、駅に着いたら毎回ホームに降りてドア付近に立つ

自分のお腹の状況に合わせて、ドアが開く側に移動して立つようにする。中に押し込まれたら大変!!

 

5.会社最寄駅には、1時間前に到着するように家を出る

朝の通勤ラッシュは、時間を早めるだけで、だいぶ混雑が変わる。

 

6.ポケットディッシュ、または自宅で半分くらいになったロールタイプのトイレットペーパーをカバンに入れておく

主要駅はほぼトイレの紙が無いということはないが、たまに切れていることがあるから持っていた方が安心。

 

7.パンツの替えを持参する。

処分用のビニール袋(2重にする)も忘れずに!

お漏らしした場合、入れるのが大変だから大きなスーパーの袋がおすすめ。トランクスタイプの人は、ブリーフタイプに変更した方がいいと思う。トランクスだと漏らしたとき、ウン○が下に落ちていく・・・(笑)

 

8.腹巻をしてお腹を常に温めておく

意味あるのかわからないけれど、温めておくと体にもいい。

 

他にも何かあったと思うが、思い出したら足していく予定。

 

そう言えば、椅子に座れるときは座っていたけど、正直便意をもよおして立ち上がるときはツラかった。

少しでも肛門様のお怒りに触れようものなら、おしりの筋肉を締めても「プリプリ」と肛門様から顔を出す始末。( ̄▽ ̄;)!!

 

電車で移動中にトイレに行きたくなると、駅に到着するまでの時間が長く感じるもので、開くドアの目の前に立ち、

「早く到着しろー、早くしてくれー」

心の祈りは届かず、電車は遅くのんびりと走っている(ように感じる)。

潰瘍性大腸炎になると世界に誇る日本の正確なダイヤなんてものはいらないのだ。とにかく早く到着してほしい。以前につくばエクスプレスが出発予定よりも20秒早く出発してしまい、鉄道会社が謝罪するというニュースがあったが、予定よりも早く到着するなら感謝、感謝、感謝である。

 

駅に到着して扉が開いたら、まずトイレの位置を確認、肛門様を刺激しないように競歩のように常にどちらかの足が地面に着地している状態で歩く。

当然、漏れそうになるから、腰はクネクネしているはず・・・想像すると恥ずかしくなるが、実際はどのように歩いているのか、自分では見れないからわからない。

 

無事にトイレに到着しても、安心はできない。朝の駅トイレは混んでいるのだ。(。>0<。)

 

それも3~5人待ちのときもある。

こうなると他のトイレに移動しようか迷ってしまうのだが、経験からすると移動しない方がいい。どこも同じだから。。。

 

便意をもよおしている時のトイレ待ちは地獄だ。

ほんとうにツライ。

よく駅前で身体の前と後ろに広告の板をぶらさげているサンドイッチマンがいるけど、「私は潰瘍性大腸炎です」という看板をぶらさげて優先順位を高めてほしいと思ったこともある。

恥も外聞もなくなるものだが、潰瘍性大腸炎と言ったところで、その病名を聞いて理解のある人も少ないかっ。

 

トイレ3人待ちのときは、最低でも5~10分待ちとなる。こうなるとガマンの限界で、漏らすのが一番ラクになる。ただ少し出そうものなら、ダムの水放出のように一気にくるから怖い。”しぶり” であれば、漏らしたところで問題ないレベルだが、そうでないときは泣けてくる。。。(T_T)

 

いよいよトイレの空きが回ってくる。

 

ダムのように放出された血液付パンツの替え手続きを開始する。赤ちゃんよりも面積の広いおしりをキレイにするには時間がかかるし、ほんとうに本当にたいへんなこと。

ガマンを続けた後というのは、肛門回りなのか大腸なのか、おしり全体がシビレているような違和感が残り不快だった。用意しておいたビニール袋に処分用のパンツを入れ、流れるか不安になるほど使用した大量のペーパーを流して朝のトイレ戦争は終わりだ。

 

外出先のトイレ待ちで漏らしたことのある人は多少いると思うが、潰瘍性大腸炎の人で漏らしたことのない人はいないと思う。恥ずかしいけれど、会社勤めをして生きていくためには、仕方のないことだと思う。「がんばれー」と応援したい。

 

おそらく便意をもよおすけど便がでない ”しぶり” を入れたら、おもらしは一度や二度ではない。そういう意味では、男性も女性も濃い目のズボンやスカートがいいかも。

だっておもらしが外から見えちゃうからね。。。( ̄ー ̄;

 

上にあげた内容を注意していたとしても、いつかは電車の中でトイレに行きたくなり、脂汗(あぶらあせ)がでてきて、一生懸命ガマンしたにもかかわらず ”おもらし” してGAME OEVR なんてことも起こるのが潰瘍性大腸炎。

 

おもらししてしまったら、きれいなパンツにはきかえて、GAME START だ!

今日も一日がんばるどー!!

    

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「おなかがグー」の管理人シンメイです。日々の出来事や体験などを投稿していきますので、よろしくです。 ブログタイトルの「おなかがグー」は、パソコン等で情報を集める空腹時にも似た日々の作業と潰瘍性大腸炎である私のお腹の具合をイメージして名付けました。