きょうの日経一面に
「2大国、次の30年競う」
という見出しで米中のことが記事になっていた。
記事には
中国のネット検索再大手の百度(バイドゥ)が、自動運転技術の研究開発施設を米グーグル本社から車で20分のところに増設したとあり、米議会は、この施設を「米国の有能な技術者や科学者にアクセスするため」と断定しているようだ。
そして
「中国にある自動運転技術のほぼ全てを米国から盗んだ持ち帰りでは・・・」
とも指摘している。
米議会が、Googleはじめその他メーカーの技術の持ち帰りと疑惑を深めているということは、産業スパイや、ネットからの不正侵入などを疑っているのだろうけど、中国のIT技術は、かなりレベルが高いから、Googleと言えども不正侵入されてしまうんかね?
10年くらい前になるけど、米国防総省(ペンタゴン)のシステムが外部から侵入されていたと報道されたことがあったけど、犯人は中国人のハッカーと指摘。もちろん中国は否認しているけれど、真相はわかっていない。
ペンタゴンは、中国人に限らず常日頃からハッカーからサイバー攻撃をされていて、2000年だけでも215回もの不正侵入を許してしまっている。まぁそれでも機密指定のネットワークへの侵入は一回もないようだから、すごいね。
この「機密指定のネットワークへの侵入を許していない技術」を、自動運転車なり、その他民間へ導入できれば米国も潤いそうで面白いのにね。
というのも、
あらゆる箇所がコンピュータで制御されている今の車でさえも、外部からシステムに侵入される可能性があって、自動運転車両は走行中に意図的に事故を起こされることも指摘されている。ある意味非常に危険な乗り物だからね。
さて話を戻すと、
いまGoogleの自動運転車による試験運転は、他の自動車メーカーを圧倒していて、すでに公道を約640万キロも走行。これは地球160周分にも相当する距離。
自動運転技術の進歩には、この試運転の距離というものが大きく関係してくるから、中国としては手にいれたい情報のひとつでもあるのだろうね。
どのような理由であれ
中国では、国家プロジェクトとして2007年から国外にいる優秀な人材を呼び戻す政策を実施していて、その範囲は台湾にまで及んでいるんだってね。
米国の大企業であれば優秀な人材を確保するために高額報酬や住居や車の無償供与などが当たりまえのように行われているけど、中国は国が個人に対して実施しているから驚かされる。
いろいろ言われているけど、” 本気さ ”を感じてしまう。
日本は、協調性に優れて、マナーも良い国として世界に称賛されているけど、社会主義国だった中国がわずかな期間で、ここまで急成長をしてきたことは認めざるを得ない。
現に、これから大きな成長産業になりそうな「ドローン」は、中国がNo.1だ。電気自動車のバッテリーもこれから中国がリードしていく可能性が高い。
マナーはイマイチだけど、14億人とも言われる人間を同じ方向に向かわせるのは、そう簡単なことじゃないわけで、これから経済力をつけていきながら、マナーや商習慣も少しずつ変わっていくことに期待したい。
しっかし中国のパワーはすげぇな。