世界最大のライドシェア会社「ウーバーテクノロジー」の自動運転車が歩行者をはねて死亡するという悲しいニュースが入ってきた。
ご存知の通り、ウ―バーは世界で相乗りサービスを提供する最大手。
相乗りサービスというのは、タクシーや一般ドライバーが運転する車を使いながら、利用したいユーザーを目的地まで運ぶサービスで、日本では業界の反対と規制によって普及していないけど、効率的で安いUber(ウ―バー)の相乗りは、世界では大変人気のあるサービスになっている。
自動運転車両による公道での事故は、批判と非難が寄せられているようで、開発会社と許認可を出す国の対応には厳しい目が向けられても仕方がない。
ただ新しいサービス、技術革新とも言える自動運転の開発にブレーキがかかってほしくないなぁと個人的には思っている。
なぜなら日本では交通事故による死者数が毎年4000人前後発生。1ヶ月に333人もの命が奪われている計算になるけど、これは月に一度飛行機事故が起きているようなもので、高齢者による事故も増えてきているのが現状だ。
上記のような状況でも車の販売や開発が止まるわけでもない。
そんな中、使えば使うほど、経験を積めば積むほど性能が高くなっていくAIによる自動運転は、これからの時代に適合した技術。自動運転になれば、高齢者の事故がなくなるだけでなく、年をとって退職をしても気軽に旅行、買い物にでかけられるメリットは大きい。
少子化や激増するネット通販の物流にも大きく貢献できるはず。
将棋や囲碁の世界では、世界のトップ棋士たちを打ち破るAI。ルールを登録しただけで、あとはコンピュータが自分で考えて勝負に挑み、バタバタとプロ棋士を倒していくのだ。
車の自動運転も公道でのテスト運転が始まったばかり。事故の起きた原因究明と同時進行で、もう少し限定した場所(テストコースなど)にて経験を蓄積してもらえると安心して暮らせるのではないかと思う。
自動運転技術の競争も激化しているのも事故の要因の一つだろうと思う。どのメーカーも公道テストを少しでも増やして、他社よりも先行したいのは当然だろう。
これから新しい技術が有効に有利に進むのは、どの国だろう?
米国?ドイツ?中国かな?
新しい技術の導入には時間がかかりすぎるから、母国である日本を加えなかった。世界に誇る自動車メーカーも多いけれど、自動運転技術は公道走行は重要だからね。
中国は、新しい技術ができると、恐れずにまず作って使ってみる・・・という流れが出来ていて、修正は後から加えていくというスタイル。
日本は、トラブルを予見して、できるだけ完璧なものを市場に送り込むという消費者にとっては嬉しい姿勢がメーカーにはある。
どちらが信用されるのかは明らかだけど、これからの時代はスピードも大事だからね。国も舵取りが難しいときだと思う。
すでにIT技術では中国に遅れを取っているし、中国人が商品を市場に出すときも、良い言い方をすれば、気持ちの強さがある。
「不具合が見つかったら、後から直せばいい」
この「不具合が見つかったら、後から直せばいい」という日本人にはない気質は、ある意味すごいと思う。
日本の技術、信用は世界でトップクラスと言っても過言ではないだろうけど、これから日本の自動運転技術が世界の標準になれるのかどうか、もしくは各国がそれぞれの技術で進めていくことになるのか・・・。
とブログを書いている間に、トヨタ自動車がUberと行っていた自動運転の公道テストの中止を決めた。このあたり的確な判断で対応が早いのは、さすがだね。
ちなみに公道のテスト走行では、米国のGoogleが他社を圧倒しているのだけど、もしGoogleの自動運転技術が世界標準になれば、すべての重要な情報がGoogleのものとなり、蓄積されて、他社が追随できないものとなってしまうよね~。
まぁ、欧州がそれを簡単に受け入れるとは思えないけど、競争原理が働かなければ、市民にとっても不利益だし、やはり2~3社の技術が採用されていくといいかな~。
応援しかできないけど、日本メーカー頑張ってくれ~!