ひどすぎる。。。
1995年に福岡市東区で建てられた総戸数330戸、7階建ての分譲マンション「ベルヴィ香椎六番館」。
床にビー玉を置くと勢いよく球が転がっていく・・・まるでピタゴラスイッチの大型玩具みたいやね。子どもが小さいうちはごまかせても、住んでいたら不安で仕方がない。
家に入ろうと玄関のカギを開けるとドアが開かない所もあるんだってさ。
まるで牢屋だね。
なんで悪いことしてないのに脱出したくなるんだよ。
新築入居から2年してから建物にひび割れが多数確認されて、当時から協議がなされていたというからシビれるね。
すでに25年が経過。。。
マンションを販売したのは「JR九州」「若築建設」「福岡綜合開発(現・福岡商事)」の3社で、施工したのは若築建設と九鉄工業。
販売会社の「福岡商事」の筆頭株主は「福岡銀行」。
施行会社の九鉄興行の筆頭株主は「JR九州」。
う~ん、こりゃたまらんね。
購入者は誰もが安心して買っただろうに・・・。
この福岡市東区にある「ベルヴィ香椎六番館」だけど建設時から傾斜が始まっていて、耐震上重要な杭が支持層に到達していなかったり、「耐震スリット」が施行されていなかったことが分かっている。
「建設当時から建物の傾斜が始まっていた」
こんなことが・・・
と思ってしまうけど、これが今の日本の一部上場企業やら大手企業の仕事なわけだから、おっそろしいというか悪質というか、建設業界の闇を見た感じがするね。
建設当時から「ベルヴィ香椎六番館」の傾斜が始まっていたとあるけど、建築工事中にすでに初期沈下が起きていて、造作工事で調整している跡があることから、傾斜が分かっていながら販売していたと日本建築検査研究所株式会社が断定している。
室内の調査では、梁や床の傾斜が確認できていて、ベランダの柱アルミサッシの縦枠やキッチンのシンクは水平に調整されて設置されていたというから、隠蔽まる出しの施工内容となっている。
マンション建設に限らず、コンクリ住宅でも軟弱地盤には杭工事が必要なんだけど、中低層建築物や高層マンションの場合では、基礎補強や地盤補強など作業が異なってくるというから、ここだけは第三者機関による確認作業を制度化しても良さそうだよね。
「杭が支持層に届いていない」
支持層というのは固い地盤のことで、建物の重さに耐えられるよう指標が設けられているわけだから、素人でも「これはダメでしょ」って直感的に分かるよね。
「杭の長さが足りないなんてありえない」
と単純に思ってしまうけど、
三井不動産レジデンシャルが販売した横浜の分譲マンション「パークシティLaLa横浜」でも同じように基礎杭が支持層に達していなくて、建て替えが決まっていたよね。施行データを改ざんしていたというから施行会社は失格だよね。
大手の手掛けるマンションがこんな状態だと、中堅のマンションは大丈夫なのか不安になってしまう。
オイラの住んでるマンションは大丈夫かぁ・・・。
不思議なことに、福岡市東区の「ベルヴィ香椎六番館」のニュースは、メディアでほとんど取り上げられることなく、インターネットニュースと毎日新聞だけが報じている。
地元でも大手の企業集団だったから、マンション需要が伸び悩んでしまったり、欠陥記事を掲載することで各媒体への広告出稿が減少してしまうことを懸念してのことかもしれない。
もしくは広告出稿してくれている企業だから”忖度”が働いているのかもしれない。
こういう時は、広告を出してくれている企業に媒体社(新聞社など)から
「こういう記事を書きますよ」
と連絡がいくことがある。その時の企業広報担当者の対応いかんで記事が小さくなったり、記事が出ないこともある。もちろん大きく掲載されることもね。
それにしても” 25年 ”は長さすぎる。
住民もよく諦めずに追求してきたね。
まだ終わりじゃないけど「ほんとにお疲れさま」といいたい。
インターネットの普及はデメリットもあるけど、ひとつの事案が国民全体に伝わりやすい。
旧媒体は、しがらみやビジネス関係もあって表に出てこないことも多かったけど、今後は国や企業などが不正を働いた場合、正しい方向へ導かれる可能性を感じるね。
「個」が泣き寝入りしてきた案件も、これからは思い切ってSNSやブログなどで発信してみるといいのかもしれない。
「ベルヴィ香椎六番館」も横浜と同じように建て直しになるといいけど、しばらくニュースを追いかけていこうと思う。