中国の新型コロナウイルス(新型肺炎)対応をめぐって中央政府に体を張って反論した医師がいる。
いまの中国で政府の見解と異なる意見を述べるのは、ハンパなく勇気がいる。命の危険も感じるはずだ。
コロナウイルスが騒がれ始めた2020年1月。
中国政府は
「感染源は市場で売られてる動物で、人から人への感染は確認されていない」
と発表していた。
ところが、新型肺炎緊急対策チームのリーダーとして武漢市を訪れた”鐘南山”という医師は
「人から人への感染が発生している」
とテレビで明言したのだ。
自分が勤める会社の社長コメントに対して、テレビや雑誌のインタビューで反論する人は少ないと思うけど(サラリーマンとしてやったらいけんけどね)、中央政府に対して意見しているわけだから覚悟ができているなぁと感心してしまうね。
この”鐘南山”という人物は、もちろん中国内においても経歴の素晴らしい医師。2003年に「SARS」が猛威をふるったときも学会の主流派が
「SARSは細菌性の肺炎だ」
との意見が出されている中で、鐘医師は
「SARSはウイルスによるものだ」
と徹底反論している。
結果は、鐘医師の「SARSはウイルスによるもの」ということが証明され、SARS対策が大きく転換、感染者の抑制に大きく貢献した人でもある。
中国は、急な発展、成長に伴い、世界のビジネス慣習にそぐわない対応も多く見受けられるけど、上記のように優秀な人たちがいることも忘れてはいけない。
観光マナーも悪いことが指摘されているけど、中国国内でも自国民の言動の悪さ、ふるまいが恥ずかしいと認識している人たちも多い。
中国の悪いところだけ指摘して優位性を保っていても、日本の技術はどんどん追いつかれ、追い抜かれている分野も多いのも事実。
爆発的なSNS普及も手伝って、中国国民の意識の変化も起きている。
技術大国として成り立ってきた日本に”技術”が残らなかったら、どうやって生きていくんやろね。。。オイラもなんとか頑張りたいのだけど、なかなか難しいね。。。(苦笑)
なんとか能力ある人たちの踏ん張りに期待したい。
まだまだオイラもがんばるのだ♪