映画「ジョーズ」のモデルにもなっている「ホウジロザメ」。
”白い死神” ”人食いざめ” とも言われる危険なサメで世界中のあらゆるところに生息している。
平均的な体長は4m~4.8mほどで、体重は680kg~1100kgにもなるそうだ。
トレードマークにもなっているあの怖ろしい歯は1本でも抜けるとすぐ後ろの歯列が出てきて、古い歯列を押し出してしまい、何度でも生え変わる。(オイラの歯も再生してくれんかの~)
ただ鋭い歯は獲物を食いちぎる際に欠けてしまうこともあって、一緒に飲み込んで自分の内蔵を傷つけることもあるという。
学習能力の高いサメは、獲物にダメージを与えて出血多量で死ぬのを待つことがあり、これらは歯が折れるのを防ぐためとも言われているんだって。
ところがこの最強とも言えるホウジロザメが恐れる敵・・・それは「シャチ」だそうだ。
シャチはサメ類を積極的に捕食するという説もあれば、子供のいるシャチは身近な生物に攻撃を仕掛け、ホウジロザメを殺害する所が何度も観察されている。
頭のいいシャチはまずサメに体当たりをして、サメの体をひっくり返す。多くのサメは、体をひっくり返されると瞬間的に意識を失って無防備になるのを学習しているからだ。
次にシャチにとってエネルギー源にもなっている高カロリーの肝臓を食べているという。
以前に海岸に打ち上げられた3頭ものホウジロザメの死体を解剖して調べてみると、ものの見事に肝臓がきれいに噛み取られていたという。うち一頭は心臓もなかったそうだ。
ちなみにホウジロザメが人間を襲う事故も多数報告されているけど、アザラシやオットセイなどをエサにするサメには、サーフボードの上でパドリングする動きや、ウェットスーツを着て足ヒレを動かす姿がアザラシなどに似ているからと考えられているんだって。
だからサーフボードやウェットスーツには、色の判別のできるサメにもわかるように明るい色の入ったものを使用するといいらしいから、海のスポーツをする人は注意してみるといいかもね。