今年2月の「週刊 東洋経済」は「信じてはいけない クスリ医療」特集で、これがオイラにとっては充実した内容だったから本棚にキープしておいた。
ただ「週刊 東洋経済」って背表紙も薄いし、どれがどの特集だったか探すのも大変なんだよね。
だからブログにアップして、いつでも確認できるようにしておこうと思う。
今回は、若い人に増えていると言われる市販薬の乱用についての記事をピックアップ。
息子さんや娘さんのデスクや棚周辺に下記の薬がよく見られるようになったら、しっかり注意をしてあげた方がいいかもしれない。
もくじ
大量に飲むと”フワー”と多幸感が得られる危険なクスリ
いま若い人の間で市販薬の乱用が増えているそうだ。その服用の仕方も尋常ではないから、
「自分の子どもは大丈夫」
と思わないで、しっかり見守ってあげることが大事だね。
↓ ↓ ↓ 大量に服用すると危険なクスリの一覧
本来の使用目的 | 商品名 |
せき止め薬 | ブロン錠、ブロン液、カイゲン、 トニン、新トニン、シントニン |
鎮痛剤 | ナロン、ナロンエース、イブ、イブクイック、 イブプロフェン、バファリン、セデス、ロキソニン、 ノーシン、ケロリン |
風邪薬 | パブロン、パブロンゴールド、コンタック、 ベンザ、ベンザブロック、ルル、PA、PL、 パイロンPL、プレコール |
睡眠薬 | ウット、ドリエル、リスロン |
眠気除去剤 | エスタロンモカ |
抗アレルギー薬 | レスタミン |
なんか聞いたことのある薬がたくさんリストに入っているけど、これらの市販薬はお店で簡単に手に入るものばかり。
大麻や覚せい剤など違法薬物に手を出すのが男性なのに対し、市販薬のドラッグ中毒者は女性が7割を占めているそうだ。
上記の市販薬を大量に服用するとどうなるのか?
「ふわぁ~」とした感じになって、嫌なことや悩みがどこかに飛んでいって多幸感が生まれるとある。
しかもインターネットで検索をすれば、市販薬乱用の情報がいくらでも出てくる。
その中には
「トイレに25本の市販薬の空き瓶が転がっていた」
「週に2~3回、現実逃避のためにクスリに頼っていた」
などの記事をカンタンに見つけることができた。
1日に1瓶のクスリを飲み切ってしまう人も多いというから闇は深そうだ。
ネット社会の恐ろしいところだけど、それだけ人間関係や学校、職場に疲れてしまう人が多いということだよね。
1日に700錠も飲む患者もいる
「1日に700錠」・・・
クスリって1瓶にどれくらい入っているんだろ?
100錠くらい?
そうすると1日に7瓶も飲んでいることになるよね。
国は乱用のおそれのある市販薬は、購入量を一度に一瓶と制限するなど販売ルールを定めたものの、ドラッグストアの半数近くがルールを守っていなかったらしい。
販売店は
「購入者から売ってほしいと言われたら、売らないわけにはいかない。だから販売ルールの徹底にはばらつきがある」
とコメントしている。
こういったコメントが店舗側から出ているのであれば、国が主導してもっと強力に規制するしかないだろうね。
今回、コロナ対策で「マスク」や「エタノール」の購入制限、転売制限がされて、それらはうまく機能したわけだから、できないということはないはず。
スーパーで簡単に入手できる市販薬に「大麻」や「覚せい剤」と同等の成分が含まれていて、それらを大量に摂取すると覚せい剤と同じような高揚感や多幸感が得られるのであれば、「マスク」や「エタノール」のように強く規制するべきだと思うね。
覚せい剤の中毒患者をケアする体制が諸外国よりも整っていないわけだし、すでに多くの人が誤った服用の仕方をしているわけだしね。
製造メーカーが行っている対策に
「販売店への必要な情報提供」
「販売店に適正販売の依頼をする」
などとあったけど、これじゃなかなか解決は難しそうだよね。
若い人たちは国の宝。
国が強い規制をかけると同時に、ネット社会で生きる若い世代の新しい人間関係の構築を真剣に考えてあげれるといいかもね。
オイラたちのようなオッサン世代と比べて、
いまのネット世代の子どもたちは、みなで一つのことを成し遂げる時間というものが少ないような気がする。自分のペースでネット検索をして、好きな時間にYouTubeを観て、ストレスを感じたり、思うようにいかなければ、そのページから離脱すればいいだけ。
社会に出たら「人」がいる。
正直、性格の合わない上司もいれば、付き合いもある。
だから
まずオイラがやれることは、
息子と一緒にたくさん遊んで、話をして、コミュニケーションをとって、共に過ごす楽しさ、生きる喜びを感じてもらえるように導いてあげられればと思っている。
だけど、エラそうなこと言ってても、オイラも相性の悪い上司がいた職場はホントつらかったからなぁ。。。(苦笑)
次回は、
「ムダな医療ベスト10」を紹介するよ~。
この東洋経済の「信じてはいけない クスリ医療」特集はめちゃめちゃ勉強になるから興味のある人は購入して手元においておいてもいいかも。
週刊東洋経済 2020年2/15号