10年前のリーマン危機、当事者の証言。

 

2008年9月15日に破たんした米投資銀行大手のリーマン・ブラザーズ。

先日、日経新聞の記事になっていたけど、当時の副社長ロッソ氏が語ったところによると、

 

米当局がリーマンを救済しなかった理由として

「FRB(米連邦準備理事会)から融資を受けるのに十分な担保を持っていなかった」

とされたが、明確な根拠が示されておらず、説明は偽りだと批判。




 

実際に最大で必要な額を35%も上回る担保を持っていたことや融資の問題はリーマン固有のものではなく、すべての投資銀行に共通する事案でリーマンのリスク指標は中くらいに位置していたと告白している。

 

米住宅バブルがはじけて、

2008年3月に投資銀行のベアー・スターンズが実質的に破たん、最終的にJPモルガン・チェースに救済された。いわゆる民間企業による買収だ。

同じ時期に世界最大の保険会社でもある米AIGも巨額損失で経営危機に陥っていて、社会的負担が大きすぎるということで公的資金による救済がなされている。

 

問題浮上後は他の投資銀や保険大手、ドル供給で他国も救済されるなどしたが、なぜかリーマンだけが拒否されたのだ。

 

一つの理由として

どの投資会社も巨額の不良資産を抱えていて、巨大なリーマンを救えるだけのゆとりある民間会社が見つからなかったということもあると思う。

 

それと

ふくらみすぎた風船を定期的に破裂させないといけないタイミングだったのかもしれない。

 

だから経済危機が近づいてきたら「大きすぎてつぶせない」から

「どの会社をつぶすか」に思考を変える必要があるのだろうね。

大企業でも景気や売上が悪化してきたら、社内の不採算部門売却や閉鎖、人員削減をするわけで、それが国単位になっただけのこと。

 

リーマン危機から10年が経過。

過去に例を見ない金融緩和が世界を覆ういま、風船はどれくらいの大きさになったのだろう。。。

 

    

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「おなかがグー」の管理人シンメイです。日々の出来事や体験などを投稿していきますので、よろしくです。 ブログタイトルの「おなかがグー」は、パソコン等で情報を集める空腹時にも似た日々の作業と潰瘍性大腸炎である私のお腹の具合をイメージして名付けました。