先日、「福島の野生ニホンザルに放射性物質の影響か」との見出しで毎日新聞のネットニュースが掲載されていた。
福島原発事故当時に枝野官房長官が発した
「直ちに人体や健康に影響を及ぼす数値ではない」
と記者会見で繰り返していたけど、「ただちに影響はない」というコメントは見方としてはウソではないのかもしれないけど、いったいどれくらいで影響が出るのかオイラたちは分からないんだから、しっかり教えてほしいよなぁ。
放射性物質を体に取り入れてしまった量や身体に影響の出るスピードというのも個人差があるから、「どれくらいで・・・」というのは答えられないのかもしれんから、せめてわかる範囲だけでもね。。。
それとも事故から7年が経過して、
「人体に健康に影響が出てくる時期でもある」
に変わるんかな?
知ろうとしない限り、すでに起きているであろう健康への被害報告もオイラたちには届かないのだろうね。。。
そう言えば、
過去に”風評被害”という言葉がメディアに溢れ、核心に触れていない情報ばかりが優先されてきたけど、どこか違和感があったよね。
まぁ、メディアにどっぷり浸かったオイラたちは
ある意味 ” 情報弱者 ” なわけだから勉強せんといかんのかもね。汚染された地域から避難する人たちを攻撃的な言葉やヒドイ対応をする人も多かったと聞く。
ああいった大きな事故の記事がどのように書かれるかは、企業がどれくらい広告費を使っているかも大事なわけで、メディアと企業の間に利害関係があれば当然記事は小さくなったり、1面記事が3面に掲載されていたりと対応も変わってくるのも事実。
たとえば、
近所のAさんがオイラのブログサイトにAさんの会社の広告費用として毎月100万を使っていたとする。
仲も良くて、月に2~3回は楽しい食事会もしている。しかも広告を始めて30年。
ある日、このAさんの会社が悪さをして、警察がオイラの所に調査に訪れてきたら何と答えるか。。。
「Aさんの会社は悪いです。間違いありません」
とストレートに報告はできないはず。中にはできる人もいると思うけど。。。
当然オイラのブログにもAさんの会社が犯した悪事を積極的に書けるはずもなく、情けないけど、うやむやにしてしまう可能性もある。
これと同じ構図がメディアにはあるわけで
仮に毎年100億200億の予算を広告に使ってくれる会社の悪口は、なかなか記事にしにくいのが現状だ。正義感の強いメディア関係者も中にはいると思うけど、彼らもサラリーマンであり、社の方針に逆らえばクビにもなりかねないからね。
まぁ、福島の事故の真実が報道されない、できない理由というのは他にもありそうなんだけど。。。報道できない理由というのは、仕組み的になんとなく理解ができる。
ただ人の命にかかわることだから、ちゃんと報道してほしいところだけど、莫大なお金が動く世界だけにオイラたちが望むような体制にはならないような気もしてしまう。。。
今回、福島県内に生息するニホンザルを調査していた福本学・東北大名誉教授(放射線病理学)らの研究チームが、「福島第1原発事故後、成獣の骨髄で血液のもとになる成分が減ったり、胎児の成長が遅れたりしている」として研究成果を英科学誌に報告・公表したようだ。
サルは福島第一原発から40km圏内にて事故後に捕殺されたニホンザル18頭の骨髄中の成分を調べて、他の地域と比較した。
結果として、
血小板になる細胞など血液のもとになる複数の成分が減り、筋肉中の放射性セシウムの量から推定される1日あたりの内部被ばく線量が高い個体ほど、減り方が大きくなっていたという。
また妊娠していたメス(60頭)の胎児に関しては、
事故後の胎児は事故前に比べ、頭の大きさが小さく体全体の成長にも遅れがみられた。母ザルの栄養状態には変化がないことから、調査チームは事故による母ザルの放射線被ばくが影響した可能性があると結論づけている。
今回の毎日新聞のニュースは入口であって、これから実際に起きている人体への影響も少しずつ明らかになっていくような気がするけど、大きく報道されるのかなぁ?
されるわけないか。。。
ふぅ~。。。(ノ△・。)