先日、学術誌「British Journal of Anaesthesia」に掲載された記事によると、いままで知られていなかった痛みや不安をほとんど感じない2つの遺伝子変異を見つけたと発表した。
この「痛みを感じない」遺伝子を調べるきっかけになったのは、スコットランドに住む71才になるキャメロンさんが
「今までの人生でほとんど痛みを感じたことがない・・・」
という特異な体質に驚いた医師たちがオックスフォード大学の専門家たちに紹介し、研究が始まったそうだ。実際にストープに寄りかかって火傷をしている時も、痛みではなく匂いで気がついたという。
今回発見された遺伝子がどういう働きをするかも解明されつつあり、今後、痛みの緩和や新しい治療の手がかりになることが期待されている。