潰瘍性大腸炎を発病したばかりの時は、ほんとに何を食べてもダメだった。
何がダメだったかと言うと、食べ物が舌に触れた瞬間に「しぶり」が発生、トイレにダッシュという日々が続いた。
「しぶり」というのは、以前にも説明したけど「便意を感じるのに便がでない」状態で、オナラと粘液、膿、血液が出てくる症状のこと。
何を食べてもダメなら食べたいものを食べちゃいなよ ♪♪
(悪魔のささやきが聞こえてくる)
その日は、日本橋にある担々麺の美味しいお店に行きたくなり、先輩と一緒にお店に並んだ。
先輩 「大丈夫なのかぁ?」
私 「たまには食べたいですよー!」
久しぶりの担々麺ということもあり、嬉しくもあり心が躍る。
混み合う店内の奥に案内されて、テーブル席に腰かけた。トイレの位置を確認して、担々麺を注文。ここは人気のお店で、いつも混み合っているラーメン店。(写真はイメージだよ~)
う~、たのしみ~。
潰瘍性大腸炎になる前に、同系列店舗に行ったことがあるけど、なぜか味が違う。ここのお店がスーパー旨いのだ。大手は、一か所でスープの素を作って各地に送っているけど、スープの味を統一するっていうのは難しいんだろうねぇ。。。二郎系ラーメンも店舗によって違うらしいからね。
スタッフが担々麺を2つ運んできてテーブルに置く。
きた~! ヾ(⌒▽⌒)ノ
目の前に久しぶりの担々麺が!
わぉ、うまそう~。
いただきま~す!
箸をスープの中にしずめ、麺を絡ませ、口に運ぶ。
うぐっ、きた~~~ (T_T)
味わう暇なく箸をどんぶりに置き、猛烈ダッシュ。。。
残念ながら、いや当然だが ”しぶり” が発生してトイレに駆け込んだ。運良くだれもトイレに入っていなかったので、すぐに入ることができた。
担々麺の香辛料、辛味、濃厚スープ、潰瘍性大腸炎患者にとって最強の敵相手に喉を通せるわけがない。トイレでいつもよりキツい “しぶり” の洗礼を受け、なかなか治まらない状態が続いた。
7~8分、いや10分くらいいたのかもしれない。
潰瘍性大腸炎の患者さんなら分かってくれると思うが、”しぶり” の後に便が出てくるような押しが何度か訪れる。あの状態がいつもより長く、力強い押しが襲ってきた。腸が出てきてしまいそうな勢いで、ラーメンを食べてもいないのに、大量の汗が頬を伝う。
ふぅ~、きっついなぁ。やっぱりダメだったかぁ。。。
やっとトイレから解放され席に戻ると、先輩は担々麺を食べ終え、私の担々麺はというと、いままで見たことのないスープをたらふく吸った極太麺が横たわっていた。
先輩 「どうする?たべるか?」
私 「いや、やめときます」
まだ担々麺は手ごわすぎる。食べるのを諦め、お店をあとにした。
いままで一応選んで食べていた食事では、最初の ”しぶり” を通過すると、すぐにトイレから出てこれた。
だが、
さすがに担々麺は強烈だった。トイレから出てこれないだけでなく、ラーメンが極太麺に姿を変えてしまう。
潰瘍性大腸炎の症状も個人差があると思うけれど、担々麺は止めた方がいい。
「あたりまえだぁー」という怒号が聞こえてきそうだが・・・ほんと何を食べても反応してたから同じかなぁと思ってしまったのが甘かった。(苦笑)
腸を刺激するようなものは食べたらいけません。。。
潰瘍性大腸炎のみなさん、食べ物には気を付けて!