小泉純一郎元首相が10日兵庫県姫路市で講演をした。
講演の内容は「日本の歩むべき道 ~ 変革なくして成長なし ~ 」で
「日本は原発なしでも電力が余る」と「脱・原発」を主張している。
首相の立場になる人、なれる人でさえも
「あの事故が起こるまでは原発に疑いを持っていなかった」
と述べているんだから、当然、キャリア官僚も知らない人が多かったのだろうね。
小泉氏はさらに
「日本の原子力発電は絶対安全で、低コスト、クリーンエネルギーと言われていた」
と振り返った上で
「この3大大義名分は全部うそだった」
と「だまされた私がアホだった」と講演を終えている。
ん~、オイラの立場と脳みそで ” アホ ” と言ってよいのかわからないけど、
” ドアホー ” と言いたいところだよね。
首相の立場で ” 知らなかった ” は許されないし、現に大事故が起きてしまったからね。。。
「原子力発電は絶対安全で、低コスト、クリーンエネルギー」
↑ まず「クリーンエネルギー」と謳っているけど、原発の燃料は「ウラン」だからね。
核爆弾にも使われるアレだよね。そのウランを使った施設が「絶対安全」というのはあり得ないわけだから、このキャッチコピーはダメでしょ。
だけど小泉純一郎氏のいいところは、
自分が「アホだった」と認めながらも、ちゃんと調べて勉強して、ジイちゃんになった今もこうして日本のために講演活動をしてくれていることだよね。ホント心からお礼をいいたい。
8年が経ったいまも調べもせず、勉強もせず、感覚だけで「大丈夫、大丈夫」と言っている政治家も多いだろうからさ。
とは言っても、
原発は国策案件だから、当初から今までとにかくデカい金が動いていて、危険とわかっていても触れることのできなかった現役政治家も多いはず。
公の場で下手なことは言えないんだよね。
だから現役のとき実は小泉氏は知っていたけど
「原発案件に触れることができなかった」
という見方もできる。
首相になる前から「原発はんた~い」なんて言ってたら、首相になれなかったと思うしね。
政界を引退したとは言え、小泉純一郎元首相のような人が啓蒙活動をしてくれるのはオイラはありがたいと思っている。狭い国土で資源のない国なんだし、いまエネルギー改革をして新しい技術を世界に売り込むくらいの気持ちでいかないとね。とにかく上手に税金を使ってほしいなぁと心から願う。
小泉氏の記事の下部に関連記事が出ていた
『 福島第一元作業員の「遺言」詳報 東電、信用できない 』
という記事があるんだけど、大地震のあった日、福島第一原発で勤務していた方のコメントだから時間があったら読んでみてね。
↓ 一部抜粋。
最初の揺れはそれほどでもなかった。だが2回目はすごかった。床にはいつくばった。 配管は昔のアンカーボルトを使っているから、揺すられると隙間ができる。ああ、危ないと思ったら案の定、無数の配管やケーブルのトレーが天井からばさばさ落ちてきた。落ちてくるなんてもんじゃない。当たらなかったのが不思議。
4階にいた人たちは水が大量にゴーと襲ってきたと言っていた。それが使用済み燃料プールからなのか、非常用復水器が壊れたからなのか、そのときは分からなかった。
<途中省略>
東電は「全電源喪失と地震の揺れは無関係」と言っているが、そんなのあり得ない。謙虚に検証する姿勢がないと、安全神話が復活する。
いま振り返ってみると、たしかに事故後の報道にはウソ、偽りが多かったのかなぁと思うところが沢山ある。
オイラももっと勉強せなアカンな。。。