がんの有無が2時間でわかる時代がすぐそこまで来ている!
京都市にある医療機器メーカー「アークレイ」が、わずか5mlの血液から”がん”を発見する装置を開発した。大腸がんや食道がんなど7種類のがんを9割以上の確率で発見できるそうだ。
検査結果も約2時間でわかるというから嬉しい。
現段階で早期発見ができるがんというのは、乳がん、膀胱がん、食道がん、卵巣がんの4種類。
大腸がん、膵臓がん、前立腺がんは研究データがそろっていないから、早期発見は難しいとされていて、アークレイでは患者数の多い大腸がんに絞って、まずは人間ドッグのオプションとして使えるよう22年頃にも医療機関に販売していく予定だそうだ。
その他にも島津製作所や日立製作所も大腸がんを早期発見できる装置の開発に力を入れていて、数年内の実現に向けて研究を進めているとのこと。
医者の経験に頼っていた内視鏡検査も、最近ではAIを使った内視鏡画像解析が進んでいて、医師では個人差も出ていたポリープの発見も、高い精度で異常を見つけることができるという結果が出ている。
内視鏡検査とAIの組み合わせというのは、
過去にがん判定された写真やその他症状すべての写真をシステムに読み込ませて、日々更新され続ける医療情報、論文なども学習させることができるから相性が抜群にいいらしい。
2016年8月の東大医科学研究所の発表によると、IBMのワトソンというAIシステムを使って診断の難しい白血病患者の検査をしたところ病名をわずか10分で見抜いたというから驚きだ。
「急性骨髄性白血病」と診断された患者への抗がん剤治療がうまくいかず、患者の遺伝子情報をワトソンに入力したところ「二次性白血病」との結果が出て、別の抗がん剤治療を施すことで患者が回復に向かったという。
これは医療従事者でなくとも衝撃というか、AIのすごさを感じてしまう。
先日、「 AIの進化で既存ビジネスの破壊はすすむ 」という記事を書いたばかりけど、医療現場も決して安泰ではなく対象のひとつと言えるよね。
AIを使った薬の開発も今より急加速度的に進んで、患者の遺伝子情報に合わせた新薬で体に負担のかかる手術も激減するかもしれない。それが10年後なのか、20年後なのかはわからないけど、大きな波が来ることは間違いない。
既存ビジネスで生きてきた人は、ますます不安になってしまうけど、副業を認める企業も増えてきているし、とにかく新しいことを学ぶことや挑戦していくことは大事なことかもしれない。給料をもらいながら、副業をしていくのが一番理想だからね。
雇用やセキュリティなど悩ましい問題も孕むなか、AI(人工知能)の著しい進化は、暮らしも仕事も大きく変化し始めている。健康が回復するという意味では非常にありがたいし、難病指定されている病気も解明が進むのかもしれない。
がんの有無が2時間でわかる時代が、もうすぐそこまで来ている。