2018年11月、上海の病院で、5才女児の手術にかかった費用など約490万円(30万元)が、保険会社より支払われた。
ここで驚かされたのは、
保険加入者が、前払いの保険料がないということ。
普通は、保険は加入者が前払いで、毎月または年払いで料金を支払うよね。。。
今回上海で支払われた保険費用というのは、前払いの保険料がなく、必要な給付額を月2回、加入者全員が等分で後払いするという点だ。
この驚きの保険を取り扱うのが中国のアリババ集団傘下の金融会社なんだけど、アリババが持つビックデータ(個人情報含む)を職業や学歴、年収などを点数化して、信用力の高い人だけが加入できるようにしているらしい。
エリートだけが加入できる保険で、発売4か月で3500万人超が加入したそうだ。
3500万人!!!
中国パワーだよねぇ。
だって3500万人ってことは、月2回の支払が1000円/1回、2回で2000円だとしても、月に700億円が入ってくる仕組みだからね。
この商品を考えた人も賢いけど、中国マーケットも大きいからスケールのある思考で勝負できてる感じやね。
アマゾンにしろアリババにしろ、プラットフォームを持った企業がデータを掌握して、圧倒的な地位を確立している。
膨大な情報を分析して、売れてる商材をピックアップして自社ブランドとして開発・販売もしている。巨大すぎる企業の仕組みを知れば知るほど、起業する気持ちも萎えてしまうだろうけど、若い人たちは、とにかく挑戦する気持ちを強く持っていてほしい。
中国社会は、まず作って売ることを優先する。不具合やクレームがあったら、販売後に修正をしていけばいいという考え。
日本のいいところは、お客様満足を優先して可能な限り”完璧”なものを市場に出すこと。
だけどいまのスマホやドローン、決済システムなどを見れば分かる通り、周回遅れになっている。それだけスピード感が異なってきているから、とにかく直感でいいから、失敗してもいいから頑張ってもらいたい。
オイラのようなジジイになると、失敗を最小限に抑えるために「石橋をたたいても渡らなくなる」んだよね。。。(苦笑)
若い人たちは「吊橋をたたいて渡る」くらいに、余計なこと、無謀なことと言われるようなことにもどんどん挑戦してみたらいいと思う。
失敗したとしても、それが経験となって、必ず次に生きてくる。
成功したら、そのまま突き進めばいい。
そして・・・オイラを雇ってくれ。(笑)