中国軍が学生らの民主化運動を鎮圧した天安門事件から6月4日で30年になる。
ご存知の通り、中国国内では「天安門事件」に関する情報はインターネット上には一切出てこない。
いま中国では人工知能を使った監視体制がさらに強化されていて、2010年代前半は数千万台だった監視カメラが2億台を超えたという。1年後には6億台になるとも言われている。
そのカメラの能力も驚きの解析・分析能力を持っていて、顔だけでなく体格や歩き方でも個人を特定、対象人物が後ろを向いたり顔を隠したりしても分かるようになっている。
要注意人物は常に監視され、SNSのやりとり、スマホによる位置特定、通話なども監視の対象となっている。中国国内の反体制派のリーダー格は逮捕もされてしまうから、監視の目から逃げるように生活しているのが現状だ。
ここで疑問が出てくるんだけど、
「中国の監視体制は人権侵害だぁー!」
と国際批判を招いているとも書かれているんだけど、「監視体制」に対して言っているのであれば、やり方(カメラの設置数、SNS監視、スマホ監視)は違えど、ほとんどの先進国はやっているんだよね。しかもますます強化されるわけじゃない?
あまり声高には言えなそうだよね。(苦笑)
戦後日本でも「言論の自由」がなく、監視対象の人物が集会を開いただけでも逮捕されていた時代もあったわけだしね。
いま中国はものすごいスピードで発展を遂げていて、国内外から共産党一党支配も非難されている。そして中国発展のおかげで各国のビジネスが拡大しているのも事実。
オイラも共産党一党支配じゃなくて、せめて2大政党がいいのでは・・・と思ってしまうことがあるけど、それっていまある既存の体制を評価しているだけなんだなぁって。
じゃあ、自分の住む国の政治体制、政党に満足しているかっていうと、
「・・・?」
の人も多いと思う。
驚愕の成長を遂げる中国13億の国民を束ねるって大変な作業だと思う。
変革期にある中国国内の人たちは大変だと思うけど、組織や人に” 多様性 ” が求められている時代に、既存の体制側が中国批判だけをしていていいのかなぁって。自分たちのやり方だけに縛られていたら、どんどん中国に追い抜かれていってしまうような気がする。
まだ時間はかかるだろうけど、
いずれ中国の経済は米国を抜き、トップになる日が訪れる。世界各国の良いところを取り入れていきながら、国民の幸せと世界の平和を考えていけるような体制が整ってくれるとありがたいなぁって思う。