先月(2019年3月15日)にアメリカの首都ワシントンDCで、トヨタの社長が米政財界の有識者たちが参加する「The Economic Club of Washington, D.C.」のゲストスピーカーとして招かれた。
数多くの政財界トップとインタビューをしてきたルーベンステイン氏とのQ&Aセッションで、両者のユーモアまじえた楽しいトーク映像になっている。
18:45~
ルーベンステイン氏 「今後、人々がドライバーにならなくても良い自動運転車を作る予定がありますか」
豊田氏 「オートノマス(自動運転)の時代になったとしても、車にFun to Driveの考え方は必要です。たとえば運転が未熟でも、プロのドライバーのごとく運転体験をできるとか・・・」
上の応答にもあるように、たしかに車メーカーは「Fun to Drive」を追求していく必要があると思うよね。そうしないと完全自動運転車両が普及したら、公共交通機関にある電車と同じになっちゃうもんね。
電車マニアであれば、特別な電車を選んで乗ることもあるだろうけど、大多数は移動するために乗るだけ。そこに嗜好性や楽しみは存在しない。
車を所有するというステータスみたいなものは既に薄れてきているし、必要な時にスマホで呼び出して、目的が完了したら返却という流れになっていくだろうから、そうなると一部の車好きは別として車の形は気にしないし、安全面が唯一選択する重要項目になっていくように思う。
もちろん富裕層を対象とした高級自動運転車両というものは開発されていくと思う。
そう言う意味では、何年か前にエアバック製造・販売会社の超優良企業「タカタ」が欠陥隠ぺいで経営破たんしてしまったけど、日本船にとっても救うべき会社だったと思う。もちろん経営陣は総入れ替えでね。
自動車メーカーも大変な時代を迎えているけど、これからメーカーも減少傾向となって求められている”個性”はますます失われていくのだろうなぁと感じてしまう。