アメリカ、カナダ、メキシコで百貨店を運営しているシアーズ(Sears)が破産申請に踏み切る見通し。
シアーズは日本で言うと、イオンやイトーヨーカドーになるのかな。。。
北米に滞在していた人はもちろん旅行したことのある人なら利用した人も多いと思うけど、ネット通販やディスカウントストア店にお客さんを奪われて、赤字経営が続いていたとある。
でもシアーズって、ディスカウントストア「Kマート」も運営していたから、
「ディスカウントストア店にお客さんを奪われて・・・・」
という説明は違和感を感じてしまうけど、まぁいっか。
シアーズは2005年にディスカウントストア「Kマート」と合併。合併当初はシアーズとKマートで3000店を超す小売り大手だったけど、昨今は全米で800店以上を展開。
破産申請をする前には数百店の閉鎖をするなど様々な対策をしていたけど、焼石に水だったみたいやね。
開店している店の中には、雨漏り、エスカレーターが故障したままだったりと、かなりヒドい状態の店舗も存在していたようで、シアーズ幹部や一部社員は会社の情報を外部に話さないよう秘密保持契約書にもサインさせられていたとのこと。
しかも投資家でもあり、シアーズのトップでもあったランバート氏は、現場に対して怒鳴るだけで、この2年の間に部門長レベル、上級幹部67人が退職しているというから、内部は相当マズイ状況のようだ。。。
米国では、その他にも小売業大手が次々と店舗を閉鎖。
たとえば日本でもよく知られているトイザらスが連邦破産法を申請して、再建を目指したけど、最終的には全735店を清算した。ドラッグストアのウォルグリーン(Walgreens)、ギャップ(Gap)なども多くの店舗を閉鎖している。
日本はと言うと、今後もデパートの閉店は続くだろうし、小売大手イオンやイトーヨーカドーも赤字店舗を閉鎖していくのは間違いない。関東・東海を中心に店舗を持つ「アピタ」「ピアゴ」や「ファミリーマート」を運営していたユニーは、ドン・キホーテに全株式を売却を検討する状態になっている。
日本も大手小売店が「・・・」となる日も近い。
ほんとビジネスの難しさを感じるね。