相撲の世界は相変らず旧態依然だね。
企業も大きくなってくるとリスクを取らないのが主流派だし、上司と異なる意見を言えば地方に飛ばされる可能性だってあるから同じなのかもしれないね。
若い人たちは知らない人も多いと思うけど、貴闘力っていう野球賭博で相撲業界から永久追放されたお相撲さんがいたんだよね。賭博で負けた額は、なんと10億円にもなるらしい。。。すっごいよね。
このお相撲さんがテレビで相撲業界の裏側をしゃべってくれたんだけど、
貴闘力 : 相撲は見せ物なんですよ。興行であるけれども、自分らはスポーツとして確立したかった。そこで確立させたい人間と、“いやいや興業でいいじゃないか”というおっさん連中の戦いがあった。
と暴露してるんだよね。
↑ 昔から言われていることだけど、相撲は興行で真剣勝負もあるけど、そうでないものもあるってこと。
ときどき相撲の八百長がテレビや雑誌で取り上げられるけど、興行なんだから八百長じゃないんだよね。見せ場を作るために協会が勝ち負けを調整することだってあるだろうし、力士同士で勝負を買うことだってあるのも当然だろうね。
貴乃花親方は、いまの古い相撲を変えたい(実力社会に)と考えている人だから、この旧体質にどっぷりつかる協会の人たちとは馬が合わないんだろうね。
一時、
「貴乃花親方は精神疾患、おかしい、病気などなど」
と言われていた時期があるけど、オイラはそう思っていなかった。
組織の中で反主流派というのは、とことん叩かれるし、嫌がらせもあるからね。
オイラは貴乃花親方ほどの力はなかったけど、企業内ではどちらかというと古い体質に残る負の部分を変えていきたいと思う人間だったから、
「いまのままでいい」
という考えの上司とは話が合わなかったし、それなりの冷遇があったのも事実。
日本では何をするにも調整が必要だし、所属する派閥が主流派かどうかでも出世が大きく影響してくるのも確か。貴乃花親方は調整下手だったのではなく、相撲業界を一緒に変えていきたいと思える、共に戦える実力者が他にいなかったのが現実だと思う。
ちなみに貴乃花親方は協会でナンバー2の実力者だった。
先の貴闘力がこうも言っている。
「オレがクビになるとき、変な事言うなよ。子どもが相撲取りになるんだから、静かにしろよと言われて、今まで言わないでずっと我慢してた」
とも発言している。(貴闘力の息子さんは相撲取り)
こうしてみると貴乃花親方ほどの実力者でも変えることができなかった相撲の世界は、しばらくはこのままかなぁ・・・と感じてしまう。
道半ばでの退職はかわいそうだけど、親方はもう協会の体制・体質には耐えられないだろうね。
最近はスポーツ業界のパワハラ問題でいろいろなスポーツの監督・コーチが訴えられているけど、相撲は何度も問題が上がっても変わらないね。。。公益財団法人なんだから、もう少し国も強く改革を促してもいいような気がするけど、どうやろね。
まぁ、何はともあれ貴乃花親方の考え方が主流になるまでにはもう少し時間が必要だろうと思う。
でも早い段階で変われなければ、ますます相撲も人気がなくなるだろうね。
これだけ娯楽や人気スポーツの選択肢が増えているのに、相変わらず裏では「勝ち星の貸し借り」があって、それが当たりまえと思ってる。格闘技でも真剣勝負のものが主流になってるし、視聴者の目は肥えてきているんだから、協会の人たちも「このままじゃマズイかも」と感じないとダメだよね。
でもいつか時代の求めで変われるときがくるだろうから、貴乃花親方が残した風は決して無駄にはならないはず。相撲の取り組みがすべて本気モードになったら見ているこちら側はかなり楽しいだろうね。
改革のときは、ぜひ貴乃花親方が中心になって相撲界を引っ張っていってもらいたい。