潰瘍性大腸炎の怖さを体感した営業マン 体験記-21

 

潰瘍性大腸炎になって退職してからの2年、

しぶり、血便、腹痛に悩まされ続け、この病気の怖さを思いしらされた。




 

「営業職は無理だぁ~」

トイレに駆け込むたびに、いろんな” 汗 ”が出てきたものだ。

 

困ったことのひとつに、

営業先の入口で受話器をあげた瞬間に” しぶり ”のお知らせがくることが度々あったこと。

あの肛門をこじ開ける血液混じりの荒波はガマンできないよね~。。。

 

そんなときは訪問先の受話器を持ち上げてコール音が聞こえてきても、肛門をノックするお客様を優先したものだ。(;^_^A

 

既存客に打ち合わせに行く時は、ランチ前後などは避けていたので問題が発生した記憶がないけれど、新規客の場合は、緊張なども手伝って何度か” しぶり ”が発生していた。

(- -,)ホント、ナケテクルヨナ

 

ほんとに申し訳なかったけれど、玄関先に設置された受話器を持ち上げて、コールが鳴っている最中に置いて立ち去ったこともある。(ノ◇≦。)ホント、スマン

 

コールを鳴らして受付が出てしまった場合は

 

「コピー機はございますか?」

 

って、どの企業も持っているものを「あるなし」で確認していた。

もちろん、コピー機なんて売ったことはない。(笑)

 

当然、持っている企業が100%に近いわけで、

「はい、ございますが・・・」

「そうですか、失礼致しました」

と終わらせてしまうのだ。

潰瘍性大腸炎の” しぶり ”に長話は禁物だからね。

 

受話器を置いたあとも戦いは続く。

次々に襲い掛かる” しぶり ”は打ち寄せる波にも似て、たまにおっきな波がやってくる。やさしい波の時は、おしりに力を入れれば、ギリギリ漏らさずにすむものの、おっきな波が「ドカーン」と来たときは歩いていたら大変なことになる。

手を肛門に持っていって漏れないよう抑え込みたいところだけど、さすがに外ではできない。

 

経験上、とりあえず踵(かかと)の後ろ部分が肛門あたりにいくように座る必殺技「肛門踵固め」をするのがいい。この体勢でしばらく波が過ぎ去るのを待つのだ。

サラリーマンが、突然座り込んでいるのは不思議がられる可能性もあるから、靴の紐でもいじくっていればいい。もしくはスマホを耳に当てながら、メモしているフリでもしていればいいと思う。

 

座って待つ時間も無駄にしてはいけない。

押し寄せる波に耐えながら周辺を見渡し一番近いトイレを探すのだ。しぶり波が来ているときは、立ち上がる瞬間が難しいのもわかっているけれど、タイミングをみて立ち上がっては、少しでも前に進むことが大事。

正直、潰瘍性大腸炎の人で、立ち止まらないといけないほどの緊急事態のときは、波が収まらず漏らしてしまうことも多いだろうけど、そんなときは開き直ってトイレに直行だ。

 

前に 「 外出する時は、ズボンの色に気をつけろ! 」にも書いたけど、

潰瘍性大腸炎になったら男性も女性もズボン、パンツの色に注意をして、できるだけ濃い目のズボンを履いて外出した方がいい。薄い色のものだと漏らしたときに滲んでしまうからね。

 

ちなみに

必殺技の「肛門踵固め」は、家で試してから使ってみてねぇ。
なんでも練習が必要!(笑)

 

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「おなかがグー」の管理人シンメイです。日々の出来事や体験などを投稿していきますので、よろしくです。 ブログタイトルの「おなかがグー」は、パソコン等で情報を集める空腹時にも似た日々の作業と潰瘍性大腸炎である私のお腹の具合をイメージして名付けました。