2004年の秋に乳がんがわかって治療を続けてきた樹木希林(享年75)さんが先日亡くなった。
樹木希林さんは、ユーモアあふれるトークと間合いが絶妙だったよね。
芸能活動はマネージャーを付けずに全て自分ひとりでギャラやスケジュール管理をこなし、普通に電車に乗って、普通の人と同じ感覚を持ちながら生活。
たくさん稼ぐと欲が出ていろいろと買い物等に走ったりするものだけど、なかなか真似できるものじゃないね。
富士フィルムのCMもおもしろかったねぇ。
何十年も前のCMなんて忘れてしまうものだけど、
これは多くの人の記憶に残っているんじゃないかなぁ。
店員さん(岸本加世子)とお客さん(樹木希林)との会話で
「美しい人はより美しく、 そうでない方はそれなりに映ります」
っていうセリフが有名だけど、
見たことのない人は下のYoutubeを見てみてね。
もともと「美しい方はより美しく、美しくない方も美しく」というのが台本だったみたいで、樹木希林さんが「それは違うんじゃない」と反対して、セリフを「そうでない方はそれなりに」に替えさせたんだって。それ以降はシリーズ化されて、いろいろなシチュエーションのCMが制作されている。
そんな樹木希林さんも2004年に右乳房の全摘手術を行ってから転移も見つかり、医者からは「全身ガン」と宣告されてしまう。当時の転移は腸や副腎、脊椎にまで広がり、治療は13ヵ所にも及んだという。
ガンを切除する治療には、前向きになれなかったようで、ご自身でいろいろ調べて選択したのが「陽子線治療」と呼ばれる放射線治療。
これはひとりひとりの患者に合わせて、最適な計画と照射を行って腫瘍をピンポイントで除去する方法。体への負担も少なくすみ、副作用も少ないのが特徴のようだ。
ただ経済的な負担が大きく、1回の治療で200~300万円以上かかるらしい。
オイラにはちょっと無理だけど、こういった治療があるということを知ることができたのは樹木希林さんのおかげ。。。
人によって効く場合とそうでな場合があると思うけど、樹木希林さんは最初のガンを患って14年という期間を生きることができたことは「陽子線治療」が合っていたのかなぁと思う。
オイラの親族にも「すい臓がん」で亡くなった人がいるんやけど、手術をしてから半年後に死んでしまった。
すい臓がんでは珍しい早期発見だったにもかかわらず。
「手術をしない方が良かったのでは・・・」
「他に方法はなかったのか」
と考えるとキリがないけれど、仕方がないのだろうね。
潰瘍性大腸炎の人も
初めて大量下血をした人は「ガン」を疑った人も多いと思う。
オイラも潰瘍性大腸炎で便器が真っ赤っかになる血の海を見て、目の前がまっ暗になったのを覚えている。
人はいずれ死ぬけれど
精一杯たのしんでいけたらいいよね。
樹木希林さん、ご冥福をお祈りします