いまや全国のコンビニ数は5万8000件超え。
最近では病院や大学、駅などの公的な場所へのコンビニも増えてきていて、利用する側は便利になったよねぇ。
そんな中、
いま騒がれているコンビニ24h問題は、普通であればコンビニ本部と加盟店との間で一方的な話で終わっていたと思うんだけど、Twitterやらブログなど様々な所で騒がれるようになって、加盟店オーナー側の意見を取り入れざるを得ない状況になっている。
こういったことは昔であれば、気づかれずに契約解除されてチャンチャンだったから、個人や弱い立場の側に取っていい流れになったよね。
だけどオイラ世代は覚えている人も多いと思うけど、昔はセブンイレブンも朝の7時から夜の11時で閉店だったんだよね。
テレビのCMキャッチコピーも
「セブンイレブン、いい気分♪ あいててよかった!」
いまじゃ24hずっとオープンだもんね。
今後は、大企業の広告出稿のあり方も変わってくるのかもね。
というのも広告というのは、単に商品告知や企業アピールをするだけでなく、身内(会社内)で起きた事件、事故の報道を最小限に抑える役割も果たしているからね。
それがSNSの普及で、ちょっとしたことで炎上したり、情報が拡散されたりで、メディアと同等かそれ以上の力を持つようになったのも事実。
毎月莫大な広告予算が投下していれば、メディアもお得意さんの悪い情報は流せないし、流しにくい関係だったものが、個人の発信力で世の中が変わっていく時代になってきている。
オイラの「おなかがグ―」ブログも発信力を持ちたいなぁ。。。(笑)
コンビニ問題は、まだまだいろいろなトラブル、問題を抱えているんだけど、
その一つに「 ドミナント戦略 」というものがあるんだよね。
この「 ドミナント戦略 」っていうのは、同地域商圏内にいくつものコンビニを出店して、独占状態を目指す経営手法で、セブンイレブンはじめメジャーコンビニが積極的に取り入れている。
これも本部にとっては、ブランド名、知名度、運営コスト(物流)、売上アップなど様々なメリットが生まれるからいい。
加盟店オーナーはどうか?
最悪だよね。。。
売上は減るし、アルバイトの争奪戦になって人件費もアップ。
何もいいことはない。
実際にあった話として
東京中央区で酒店と不動産屋を営んでいた家族が一大決心をして、既存事業をたたんでコンビニ経営(セブンイレブン)をスタート。近くに2店のセブンがあったものの、始めのうちは売上も良かった。
3年目に入り、本部より近くに新店舗を出すと言われ、泣く泣く了承。
嫌とは言えないよね~。
新店舗が開店してからというもの、売上は激減。
アルバイトの奪い合いにもなり、人件費は高騰。自身の妻や、当時高校生だった長男にも手伝ってもらいながら営業を続けるも赤字が続く。
ご飯は、家族で「賞味期限切れのお弁当」。
それから間もなく手伝いに入ってくれていた長男が自ら命を絶ったそうだ。こんな悲しいことはない。。。
金銭的な理由で大学をあきらめ、勤務も忙しく大変だったことは容易に想像がつく。
最終的にオーナーは契約解除を申し出て、閉店した。
通常であれば、違約金が発生するところだけど、事情が事情だけに違約金なしで解約ができたらしいけど、それは当然かなぁと思ってしまうよね。
いくら本部にとってドミナント戦略が良くても、200mの間にセブンイレブンが4店舗、他のコンビニが3店と聞いたら、どこかの店舗の売上は下がって当然だよ。
売上のメチャメチャいい近くに直営店を出して、加盟店をつぶしにかかることもあるというからヒドイ。
以前から言われていることだけど、もうコンビニは頭打ち。立地条件に恵まれた場所はないと思っていいかもね。おそらく出店条件も緩くなっていて、とにかく当たればラッキーみたいな感じで開店している店舗もたくさんあると思う。
無人レジが発達して、システムが普及してきたら面白いと思うけど、FC加盟を考えている人は、しばらく様子見がいいと思う。
もちろん好条件の立地でやれるとか、土地があるのなら話は別だけど、それでも24h営業の問題が解決してからでも遅くはない。
これからは企業も個人もちょっとした悪さや、いままで見て見ぬフリをしてきた小さなこともSNSの発達で抑制される時代になっていく(一部除く)から、表向きはまともな社会になっていくような気もするけど、疲れる世の中の裏返しかもね。