いやぁ、中国の信用スコアはスゴイというか、ぶったまげたね。
日本では給与やら各種ローンの自動引き落としなど「 銀行 」という窓口に集約されていたから、個人の信用も「銀行」の情報をベースにローンの貸付などがされてきたよね。
いま中国ではモバイル決済が当たり前になっていて、都市部では現金支払いを受け付けない店も出てきている。
もちろん中国政府の意向もあって整備されているんだけど、現金払いを受け付けないなんて、強気な商売というか、売上を仕損じたくないという日本の姿勢とは大きく異なるよねぇ。
日本のコンビニやデパートに行けばわかるけど、なんでもかんでも取り入れているからね。端末によっては、金額を打ち直しているお店もあるから店員さんも大変そうだよね。
そういえば、知り合いの中国人が
「日本の技術はスゴイけど、スピード感がないよね」
と言ってたなぁ。(苦笑)
たしかにコンビニの無人化も中国では多くの実店舗で使われ始めているけど、日本だと開発している会社、たとえばNEC等が本社ビル内のコンビニで実験してるレベル。
日本の遅れを感じてしまうけど、現在まで成り立ってきた経済の規制やらルールが邪魔をしているのか、システムが追いついていないのか分からないけど、ちょっと遅ーーーい気がする。
先日のセブンイレブンのセブンペイも情報流出&不正利用でシステムを使わない決定を下したけど、あれも中国だったら、修正で済ませていたかもしれないね。
この感覚の違いはこれからの社会では大きな差を生み出してしまうから、変わっていってほしいけど、日本社会では難しいのかなぁ。
あのシステムを一から作り直していたら、また1年以上かかっちゃう。2段階認証レベルだったら開発会社を変えて、修正すればよかったと思うけどねぇ。
おそらく同様のシステムを持つ会社に開発をお願いして、カスタマイズしていくのだろうと思う。
そういう意味では、大企業ももっと若い人にポジション(決定権)を与えて、スピード感を出した方がいい。若いから一度失敗しても立ち上がれるし、そういう環境を作ってほしいよね。
やはり年配者(全員ではないけれど・・・)が管理職をしていたら失敗しないよう、ミスをしないよう進めていくから「あれは大丈夫か」「これは大丈夫か」って全然話が進まないしね。
ただ飛行機のような人の命を乗せて飛ぶようなものは日本人の完璧主義なり、米国の審査を重視するべきだから時間がかかってでも安全第一に開発してもらいたい。いま三菱が納期遅れで苦戦しているけど、なんとか頑張ってもらいたいかな。
うぅ~、話が逸れてしまった。。。
中国のIT技術はアメリカを抜くとも言われているけど、オイラもいずれ抜くだろうなぁと思ってる。
まず中国人ってチャレンジ精神というか日本人ほど失敗を恐れないし、昔のアメリカンドリームのような空気がいまの中国にはあるような気がする。
それと中国の社会システムも大きく関係している。なんてたって一党独裁だから、表向き反対意見は無いわけだから、国を意図する方向に向かわせることが欧米と違って容易だもんね。
個人情報に関する意識の違いもデカいかな。
すでにスマホ決済が主流になっている中国では、氏名、年齢、居住地、出身校などはもちろん個人の消費動向、移動、嗜好など多くの情報が把握されている状況で個人情報に関する壁も低いから、企業もいろいろ挑戦しやすい環境が整っている。
中国政府もそれらを推奨しているし、だれがどのような政治的思考をもっているのかも把握できるから、一党独裁政治を続けるためにも重要な要素になっているよね。
だからと言って中国のIT技術が世界中に拡がるかどうかは別問題。。。
と言いたいところだけど、
中国マーケットが日本はじめ欧米各国で無視できない状況になっているから、もし中国企業が国内製品(IT技術)の取引を条件にしてきた場合、どのように対抗していくのか判断が難しい気がする。いま中国とアメリカがお互い牽制しあっているけど、どうなるんだろうね。
とりあえず中国もアメリカに少し花を持たせて、将来に備えるんかな。。。
それとも・・・。
中国のIT技術は世界でもトップクラス。
米国・国防総省のサーバーにアクセスしたとも言われているからね。セキュリティでガッチガチのシステムにだよ。。。スゴすぎる。
個人の保険費用もスマホアプリによる測定データで決まるように出来ているし、融資もスマホ等から得た情報を数値化し、学歴、勤務先、資産、返済状況、人脈、行動の5つの指標の組み合わせで信用度を計算。
950点満点で評価する融資判断システムも可動している。
だから時間がかからないんだよね。その人のスコアで融資額も決まるし、即日決裁される。
その他、スコアが高いとシェア自転車が無料で使えたり、海外旅行時にはなんとWi-Fiルータを無料で借りられるなど特典もいろいろあるから、おそらく中国人もゲーム感覚でスコア獲得に努力していくだろうね。
信頼を失わないよう行動する人が増えるわけだから、人間の質を高めるとも言われているんだよねぇ。
ここ何年かは中国人観光客のマナー問題が取り上げられていたけど、5年、10年先には模範となる観光客が増えるのかもね。(笑)
その反面、スコアの悪い人は、高級ブランドの商品が購入できなかったり、交通機関の利用が制限されたりするんだってさ。。。
航空券や鉄道のチケットを売ってもらえないって生活に支障でるけど、どうするんやろね?
実際に政権批判をしたジャーナリストが航空券を購入することができなかったという事例が発生しているようだけど、航空券が入手できないとなると会社の出張にも行けないから、出世は無理そうやな。。。
いまは国民も半分たのしみながらスコア獲得をしているだろうけど、ある程度年月が経過したら、スコア維持疲れが発生して、不平不満となって逆に一党独裁にヒビが入る可能性も否定できない。
13億、14億とも言われる国を維持する頭脳集団(政治家)だから、新しい政治体制というか管理社会を構築してしまいそうなのも「さすが」と思わせるし、ちょいおそろしいけどね。
中国の一部自治体では、独自システムを運用しているところもあって、各種利用料の支払いをしなかったり、ネットでウソのレビュー(コメント)を投稿、ホテルの予約を連絡なしにキャンセルする行為などにはスコアポイントを引くなどしているようだ。
ネットの嘘レビューはステルスマーケティング(ステマ)とも言われていて、日本でも問題になっているけど、どうやって見分けるのかね?
そのサイトで買ってもいないのに、レビューをしてたら完全NGだけど、
10人中9人がマイナス評価を付けていても、購入者がべた褒めコメントしてもいいはずだからね。
もしかしたらレビュー投稿前に商品の会社と連絡ないし、何かしらやりとりがないか行動履歴まで確認してるんかね?
まぁ中国であれば個人情報の管理もゆるいし、ビッグデータを運用さえする技術者がいれば出来るわけだから可能だね。
だけど将来的にスコア社会が定着したら、スコアを管理する側とユーザー間にスコア売買も発生するんでない?
就職にも影響してくるというから、中国の富裕層なら、1ポイント100万でも買うだろうね。100ポイントで1億円かぁ。ポイントなんか買わずに起業もできるね。
まぁ、スコアの修正は一部の管理者しかできないはずだから、特権階級の利権になるだろうけど、修正をした場合の記録もシステムに反映されてしまうから、表には公表しないスコア修正を許可する条件というものも前もって裏決めしておくのかな?
いい面もあるからなんとも言えないけど、スコア社会というのは、ある意味、強力なストレス社会を作り出すのかもしれんね。
・・・と考えてしまうところも日本人(オイラ)の悪いところかっ?(笑)
まずやってみる。
やってみてダメだったら軌道修正やらストップすればいい。
これが中国のスゴイところやね。
これはなかなか真似できない。。。
日本は各方面で中国に追い越されるだろうけど、
だけど日本のスゴイところは、また追いつき追い越せることだと思う。
と願う。
(○ `人´ ○) タノンマスー!