一つの国で「50Hz」と「60Hz」の周波数の異なる電気が使われているのは世界でもめずらしいらしいね。たしかにこの小さな島国で、東西にわかれて電気の周波数があるのは不思議だし、非効率だよね。
ちなみに50Hzと60Hzを併用している国は、日本の他にアフガニスタン、パキスタン、インド、スリナム、アフリカ、オランダ。
同じ日本にいながら、東日本から西日本へ(またはその逆)引越をしたときに使えない電化製品が出てくるってすごいことだよね。。。
特にモーターが内蔵されている洗濯機や電子レンジは使えないものも多い。電気時計なんかは、時間がズレてくれちゃうから、寝坊したときは会社には
「電気ショックで・・・」
って伝えるしかないね。(笑)
冬に使うこたつやヒーター、日々使うドライヤーのような電気を熱に変える機器はまったく影響はないらしく、テレビやパソコンはどちらでも使えるように設計されているので問題なし。
周波数の境界線は糸魚川静岡構造線沿いで、
50Hzは、北海道電力・東北電力・東京電力
60Hzは、中部電力・北陸電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力
とりあえず電化製品には「50/60Hz共用」と明記されていれば大丈夫みたいだから、念のため確認してみた方がいいかもね。
そもそも
「なんで東日本と西日本で違うのか?」
だよね。
電気が普及し始めた明治時代、時の政府が東京にはドイツ製(50Hz)の発電機、大阪にはアメリカ製(60Hz)を導入して、電気を供給。
一応、周波数は統一しようという話もあったようだけど、巨大な利権も絡んでくるしまとめきれなかったのだろうねぇ。。。
この時の判断・選択が現在も変わることなく引き継がれていて、福島で原発事故が起きたときには、東西で電気の相互融通がスムース(当時で最大100万kwは可能)にいかなかったから大変だったよね。
なんとも無駄を感じさせる一面だった。
周波数の統一は、いまも話し合われているようだけど、莫大な費用がかかることと、既得権益を失う側も発生するわけで、そう簡単にはいかないだろうな。。。