「2人に1人がガンになる」って、聞いたり見たりしたことがあると思うけど、これって誤解を与えてしまうような気がするんだけど、どう?
20代、30代でガンを患った人がいたら
「2人に1人がガンになる時代だから・・・」
って普通に思ってしまうよね。
実際、自分の回りにもそう思っていた人がいたんだけど、やはりテレビ、公共ポスターの影響はすごいなって思ったよね。日本人は、出てきた情報を疑問に思ったり、人と議論することに慣れていないから、仕方ないと言えばそれまでだけど、これからは情報に対しての姿勢を変えていく、つまり「これって正しいのかな?」と疑問を持つクセをつけていかないと権力のある人のやりたい放題になっちゃうよ。
既にそうなっているかなぁ。。。
この「2人に1人がガンになる」って、たしかにガンは日本人の死因第一位で、全体の3割にもなっていて圧倒的に多いのは間違っていない。この時点では、おおよそ3人に一人の計算になるよね。
まずココで「あれ?」って思えないと重症だよ~。(苦笑)
「2人に1人」って、周りを見渡しても、50代の人がガンでどれだけ亡くなってるかな?
60代は?
最近、若年層のガンが少し増えてきたかなぁと感じることはあるけど、職場や近所を見渡しても、40~60代でガンになっている人は、あまりいないよね。
それもそのはずで、この「2人に1人がガンになる」の根拠は、生涯でガンと診断される確率を指しているからなんだよね。
国立がん研究センターのデータによると、
30歳の男性が10年後にガンと診断される確率は、わずかに0.5%。20年後の50歳で2%(50歳でわずか2%だよ!!)、30年後でも7%程度。
60歳でガンになる確率は・・・なんと10人に1人以下。
とすると、いったい「2人に1人がガンになる」のデータはどの部分を指しているのか???
それは、現在30歳の人が、50年後の80歳でガンになる確率を指していて、男性で42%、女性で46%というデータになっている。日本人の平均寿命で男性80歳、女性が86歳、ガンによる死亡確率を指している頃とほぼ一致しているよね。
この「2人に1人がガンになる」という不安をあおるような宣伝?は、どのような意図があるのかわからないけれども、もしかしたら何か外的要因によってガンと診断される人が増えているから、保険契約を促してくれているのかもしれない。もしくは単純に保険会社が儲かるための戦略なのかもしれない。
どちらにしろ「2人に1人がガンになる」という正しいような正しくないようなニュースに触れたとき、疑問に思うことは間違いではないし、これからの情報社会に必要な要素になっていきそうだよね。