ゴーン氏が日本から飛び出した。
きょうの日経には
「名声に泥 自ら道断つ」
とあった。
新聞やマスコミのコメントを見ていると、どれもゴーン氏を非難するものばかりが目につくけど、実際はどうなのだろうね?
「郷に入っては郷に従え」という例えを使っている人も多いね。
日本の旧体制に無理が出てきて世界戦略に適した人材、外国人を迎え入れておきながら、単純に「郷に入っては郷に従え」という指摘もどうかなぁと思う。
オイラは、まだゴーン氏のコメントも聴けていないし、不正疑惑の情報が薄いから「ゴーン氏=悪」という考えは持っていない。もちろん出国禁止の中、海外に逃亡したのはいかんね。
ただ長いこと行動が規制され、「公正な裁判にならない」と判断しての逃亡と思えるから、何を語るのかも興味深い。
”日本の法”というものが、逮捕された人にしかわからない闇のようなものを感じてしまうのはオイラだけじゃないはず。
少し話が逸れるけど、
オリンパス初の外国人CEOマイケル・ウッドフォード氏が、オリンパスの使途不明金を追求し、不正会計による巨額損失隠し問題が発覚して、2週間で解任されたことがある。損益を10年以上も隠し続けて、粉飾決算もしていたことが明るみになっても上場維持している。素人目にも、あれはおかしいじゃんね。
このマイケル・ウッドフォード氏は、使途不明金を追求後、オリンパス側から年金額を増やそうともう一人の幹部と共謀したとして、逆に訴えられてしまったのだ。
当時の公正とは思えない裁判の流れに今回のゴーン氏の逃亡に対してもウッドフォード氏は下のようにコメントしている。
「ゴーン氏が公正な裁判を受けられていたかどうか”重大な疑義”が生じる。ゴーン氏が”なぜそのようにしたか完全に理解できる”」
と述べているんだよね。
大きな会社の社長になった人で、かつ同じ立場(裁判)に立ったことのある人のコメントとして、かなり重要と考えている。
明日、逃亡先のレバノンで会見を開くようだ。ゴーン氏側のコメントも興味深い。