インドで有毒物を含んだ密造酒を飲んだ労働者150人以上が死亡したと発表。
入院している患者も200人を超え、重体患者は激しい嘔吐、胸部の激痛、呼吸困難などの症状が出ていて、深刻な容態が続いている。死者数はさらに増える可能性があるようだ。
2週間前にも別の地域で密造酒を飲んだ多くの住民が亡くなっている。
密造酒の中には毒性の強いメタノール(不凍液)が混ざっていたと言われている。メタノールはアルコールの一種だけど、飲用アルコールであるエタノールとは全くの別物。
1)エタノール
消毒用アルコール(70~80%エタノール)という名称で販売されていて、飲むと酔うアルコール。主に消毒用に使用されていて、薬局などでは飲めないようにして売られている。酒税が上乗せされるから高い。
2)メタノール
毒物劇物取締法で指定された「劇物」。購入するには書類の記入など身分証明が必要。神経毒で失明することもあり、最悪死に至る。
戦時中の日本でも安価な密造酒によるメタノール中毒事故が起きている。2000年以降で言うと、ベトナム、インドネシア、ウガンダ、リビア、ロシアでもメタノール入りのアルコールを飲んだ後に死者、重症患者が出ているというから恐いよね。
ロシアでは、2014年3月にメタノール入りのウォッカを飲んだ後に14人が死亡、12人が重症。2016年12月にも49人が死亡している。
というのも、ロシアでは2010年からウォッカの最低小売価格が2倍になり、人体に有毒なメタノール入りウォッカが出回って、上記で記したニュース以外の事故を入れると年間1万3000人以上が死亡していると見られている。
日本ではアルコールに関する事故は聞かないけど、最近はコストを抑えるために発がん性が疑われる添加物が食品に含まれることも多いようだし、30~50年と摂取を続ければ、病気になる可能性も高くなるわけだから、添加物の多く含まれた食品の大量摂取は注意した方がいいかもね。