作家:百田尚樹氏 人種差別反対の声あげる芸能人に「ウイグルやチベットで行われている虐殺や拷問に・・・」

先日、白人警察官に地面にうつぶせにされ、首をヒザで押さえつけられた黒人男性が死亡するという痛ましい事件が発生した。

押さえつけられた黒人男性は

「息ができない」

と訴えていたにもかかわらず8分以上もヒザで押さえつけていたというから恐ろしい。後ろ手に手錠がされているんだから、首をヒザで8分も押さえておく必要があるのかって。現在、殺人罪で起訴されたというけど、これはヒドイ話だよね。

過去にもアメリカで警察官に首をヒザで押さえつけられた黒人男性が死亡しているわけだから、これはやってはいけない行為とわかっていたと思うんだけど、ガードマンとして同じ職場で一緒に働いたこともあるという噂もあるから、いろいろあったのかもね。。

今回の事件をうけて、国内の多くの芸能人もSNS上で「#blackouttuesday」というタグをつけ黒い画面を投稿し、抗議の意を表明しているそうなんだけど、

これに対して作家の百田氏が

「人種差別反対」の声をあげるのは全然悪いことじゃない」と賛同しながらも「この声をあげている人たちは、現在、ウイグルやチベットで行われている虐殺や拷問に対して抗議の声をあげたことがあるのかな?」

と問いかけているんだよね。

だけどどうなんだろ?

テレビは見ていないからよくわからないけど、今回のアメリカ警察官の取り調べはネットで大々的に報じられていて、多くの人が知る状況が作られているよね。

当然、知った情報に基づいて抗議なり、意見を述べることが可能になるわけで、百田氏の言う

「 ・・・ウイグルやチベットで行われている虐殺や拷問に対して抗議の声をあげたことがあるのかな?」

って今回のものとは順番が違うと思う。

中国人でさえ知ることが難しいウイグル問題を、メディアに取り上げられない今の日本社会で知るというのは、よっぽど意識を高くして情報収集してないと難しいと思うけどね。

百田氏のように発信力があって

「自分はなんでも知ってるよ」

というのであれば、

「以前から、ウイグルやチベットでは領土問題などで、中国政府による拷問、投獄が行われている。・・・・・」

と自身のSNSで伝えて、訴えていけばいいような気がする。

それじゃぁ、なぜメディアが取り上げないのか。

多くの人(一部中国人を除く)が知る中国の民主化運動「天安門事件」は、中国政府が知られたくない情報として、中国でネット検索をしても一切出てこない状況になっているのはご存知の方も多いと思う。

当然、ウイグル、チベット問題もタブーな話題となっていて、中国では情報が出てこない。そのような情報を日本の大手メディアが報じたとなれば、所属記者、フリーランス記者のビザ取得などにも影響が出てくるものなのだ。

いわゆる中国当局の妨害や圧力だよね。

そういう意味では、ウイグル、チベット問題を知るジャーナリストはほとんどいないのでは・・・とも思ってしまう。

最近では、国家の安全に危害を与えた罪として、伊藤忠商事のベテラン社員が中国に拘束されて、懲役3年の実刑判決を言い渡されたよね。

これは今もどのような行為が有罪と認定されたのかは不明で、国家機密を盗み取るとかスパイのような行為をしていたと判断された可能性があるんだよね。

ほんと疑われたら怖い。

ウイグル問題を国内で取り上げた人物はリストアップされているだろうし、リストアップされた人物が中国に行こうものなら徹底的に監視されるはずだから、ほんと下手なことは言えない状況とも言える。

それと「ウイグル人民族運動団体」というのもいくつか存在していて、その中に日本の大物が名を連ねる団体や新宗教団体などがある。

そうなると大手メディアもウイグル問題を取り上げることで、新宗教団体の宣伝にもつながる可能性があったり、大物のいる団体との折衝などいろいろ問題が出てくるから取り上げにくい環境とも言える。

中国の巨大な市場を考えれば、中国政府の顔色を見ながら、交渉の駆け引きをしていくのも当然だし、わざわざ中国の怒りを買うような情報を伝達するということはしないような気がする。

それは自分たちの会社の大事な取引先との関係を考えれば、イメージできると思う。

アメリカも先住民インディアンから土地を奪い、奴隷にしたり、虐殺するなど迫害した歴史がある。いまも問題が解決したとは言い難い状況と言われているよね。

日本でもアイヌ問題がある。

今はほとんど語られることがないけど、大資本と北海道庁との癒着によって、先住民族アイヌはあらゆる権利(土地など)を奪いとられている。

北海道は元々アイヌの土地だったということは、日本人として忘れてはいけないことだよね。

最後になるけど、
オイラも知らないことがたくさんあるし、間違った情報を信じてしまっていることもあると思う。発言に矛盾が発生することもある。

いまを生きているわけだから、現在起きている他国の問題に対して非難するなり、声をあげることは大切なことだとも思う。ただ国内でも同じようなことが起きていたことを棚にあげて、他国を見下すような非難の仕方はよろしくない。

オイラもたまに「やっちまった」発言をしてしまうだろうけど、注意していこうと思う。

m(__)m

    

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「おなかがグー」の管理人シンメイです。日々の出来事や体験などを投稿していきますので、よろしくです。 ブログタイトルの「おなかがグー」は、パソコン等で情報を集める空腹時にも似た日々の作業と潰瘍性大腸炎である私のお腹の具合をイメージして名付けました。