フランチャイズ(FC)と言えば、
大手コンビニエンスストア、ほっかほっか亭、おそうじ本舗、おたからや、フィットネス、ペットショップ、金・ブランド買取店、塾経営などが頭に浮かぶよね。
FC加盟したら、当然だけどオープンするための物件を借りなければいけない。
FC加盟する前には契約書を熟読するのは当然として、それ以外にも注意しておいた方がいいことがある。
それは、
「テナントとして入るショッピングセンターなどの賃貸借契約」。
まずショッピングセンター内、建物内の一部を借りる場合、2年、3年、5年という契約期間が提示されるのだけど、「2年」という期間が多いようだ。
以前は、テナント(契約者)に有利な法律にもなっていて、契約者が長期借り続けていた場合、SC側・建物オーナーもカンタンに契約を解約することができなかったんだけど、いまは解約の3ヶ月前から6か月前に予告する形でカンタンに解約ができるようになっている。
この法律が施行されたのは、長期にわたる滞納や悪質な入居者がいて、ビルオーナー等に不利益を与えていたことも原因だろうね。。。
とりあえず、
契約期間が終了すると、貸主の正当事由に関係なく、契約を終了させることができるようになったのだ。2000年3月に新しい契約形態として施行されているから、どうこう言っても始まらない。
要は、ショッピングセンター(SC)なり建物を所有するオーナーが、
「売上が悪い」
「内装工事の承諾を得なかった」
「他にいいテナントが申し入れをしてきている」
などの理由で、1年半後に解約通知書が届くことだってあり得る。
と言っても、解約理由は無くても解約できるから、テナント側は立場がめちゃめちゃ弱いよね。
※解約通知書は、契約が継続される場合も必ず送られてくる。その後に再度、2年の契約書を交わすことになる。
ひとつ目の「売上が悪い」というのは、
「売上が悪い=集客力がない」ということで、ショッピングセンター(SC)に取ってもマイナス要因となる。解約されるのはツライけど、ある意味仕方ないのかもしれない。
というのも、
SCというのは、売上に応じた家賃設定になっていることも多く、売上が悪ければ、SC側の収益も悪くなってしまう。契約によるけど、年間最低売上というものが設定されている所もある。SC側もたくさんの従業員を抱えて、運営してるわけだから、これはビジネスとして解約も十分に考えられる。
ふたつ目の「内装工事の承諾を得なかった」だけど、
店舗の改装をするときは、事前に賃借人の承認を要する契約になっていることがほとんどで、勝手に行った場合にはマイナス要因になりかねない。内装工事に限らないんだけど、何かするときに申請を忘れるというのは、貸主側からしたら気分悪いから気をつけた方がいい。
またSC側のリニューアル協力条項というのも設定されることもあって、SCのリニューアル時、テナント側が協力義務を負う条項が盛り込まれていることもある。当然、多額の費用がかかることは言うまでもない。
最後の「他に集客力のあるテナントが申し入れをしてきている」だけど、
これは集客力のある有名なテナントがSC側に入居申請をしてきたら、当然、SC側の価値、認知度向上、集客アップで相乗効果もある。家賃条件も良くなるのであれば、戦略上、既存店を解約する・・・という方向に動いてもおかしくはない。
まぁ、これは頻繁にないとは思うけど、何があるかわからないのがビジネスの世界。
FCに支払う費用やこれから発生する人件費や経費を考えると「2年」という期間は短く感じるね。FCの業種にもよるけど、最低でも500万~、平均で1000万~1500万円、大型のもので3000万~5000万以上のものもあるわけだから、突然解約宣告されたら、ほんとシャレにならんよね。
大手やお金持ちの人がFC加盟するのであれば、1件くらいつぶれてもいいのだろうけどさ。。。
最近はネット通販サイトのamazon( アマゾン )や楽天のポイント還元が「優先的地位の乱用」にあたるとして、一斉調査が入ることになったよね。
この不動産の賃貸契約も法律で定められてるからと言って、正当事由に関係なく契約終了って「優先的地位の乱用」と見ることもできそうだよね?
建設・不動産業界の強い要望もあって、新しい法整備がされたのだろうけど、表に出てこない泣き寝入り解約はいくつも発生していると思う。
まぁ、日本の大企業が雇用する人の数や納める税金(大手企業の税金対策もすごいけどね)を考えたら「会社を守る=雇用を守る」ことにも繫がるから、企業有利に働くことが多いのも頷けるけど、もう少し弱者側の意見も取り入れてもらいたいものだよね。。。
とりあえず、
予算ギリギリでFC契約する人は、2年後の解約も覚悟しておけば、ショックは少なくて済むかも。
何ごとも挑戦だぁー!
ピューッ!≡≡≡ヘ(*゚∇゚)ノ