きょうの日経新聞の「科学技術」ページに「福島第一、見えぬ廃炉像」というタイトルで記事が出ていた。
事故から8年が経過して、廃炉の形が見えていないというから改めて大変な事故だったんだと実感した。
放射性物質に汚染された建物を全て撤去して、更地にするのは極めて困難で、溶け落ちた核燃料の取り出し作業も難航、ほぼ白紙の状態なんだって。
んー、こういったことは国民にわかりやすく伝えるべき内容のような気がするけど、どうなんやろね?
だってさ、北朝鮮に核施設がどうのこうのと言ってるけど、日本にある原発施設(核)が最悪規模の爆発が起きてしまったわけで、福島第一原発は「大丈夫」って言われても説得力ないよね。。。
北朝鮮の「核」が恐いのであれば、いま日本で起きている福島第一原発の事故も同じように「恐い」と意識させないのはおかしいなぁと思う。
日経新聞は11ページ目に記事にしているし、ある意味読まずにパスする人も多いような気がする。社会面か一面に掲載しても良さそうな内容だなぁ・・・と思う。
記事の一部には、
海外で事故を起こした原子力施設の廃止は様々だ。1986年に原子炉が爆発して建屋が吹き飛んだチェルノブイリ原発では、デブリ(溶け落ちた核燃料)の取り出しをあきらめ、コンクリートで覆う「石棺」と呼ぶ方式を選んだ。
57年に大量の放射性物質が漏れたイギリスのウィンズゲール(現セラフィールド)原子力施設は、放射線量が下がるまで待ってから施設を解体、廃止完了は100年後の予定だ。
とあった。
大陸内で起きたチェルノブイリ事故は溶け落ちた核燃料の取り出しをあきらめたとあるけど、日本は海岸線に位置する原発だから、海洋汚染も継続中ということだよね?
事故後は30~40年で廃炉にするという計画だったようだけど、この様子だと最低でも50~60年?
これからどのような議論がされていくのか分からないけど、そろそろ国民への丁寧な説明をする時期が来ているような気がしてならない。。。