「尊厳死」日本では遅れている?

 

先日の日経に「死ぬ権利」「尊厳死」が取り上げられていた。

5年位前に「尊厳死」法案が提出されて、現在も議論がなされている。





「尊厳死」は欧米での議論が進んでいるように見えるけど、

実は国内でも1961年には安楽死を容認する6つの要件を名古屋高裁が示している。

 

1991年にも神奈川県の東海大学医学部付属病院で、末期がんで昏睡状態にある患者に対し、医師が塩化カリウムを注射して安楽死させたことも事件として取り上げられている。もちろん家族の強い要望があってのことだ。

1990年~2000年前半は、家族の要請に応えて治療行為を中止しているケースがほとんどで、患者の意思確認はしていない。認められていない行為なので、医師が逮捕あるいは書類送検されているんだけど、「殺人」と判断されたケースもあれば、「不起訴処分」になっているケースもある。


1991年の事件で横浜地裁は、「患者本人による意思表示」が前提になるとしたうえで、

1.患者に耐えがたい苦痛がある

2.死が避けられず死期が迫っている

3.肉体的苦痛を除去・緩和するために方法を尽くし、ほかに代替手段がない

4.患者が意思を明示

上の4条件を満たせば、医師の行為を罪に問わないことを示している。

 

ただこれは安楽死が法制化されたわけではないので、もし安楽死を求めるのであれば、外国人の安楽死を法的に認めているスイスに行く必要がある。費用は渡航費と宿泊費を合わせて150万~200万円。

ここで大事なのはお金ともう一つある。

意思表示をする語学力。

「安楽死」を望む場合に、本人が英語またはドイツ語で説明ができないといけないことと、死期を早めたい理由が内容を精査して判断される。

 

いろいろと難しい問題だよね。

本人が「安楽死」を望んでいても家族が認めたくないことだってあるし、医療の進化で耐えがたい苦痛を和らげる薬なり治療法が開発されることだってあるだろうからね。

 

何年か前に海外でお世話になった人が末期がんで入院して、

あっという間に亡くなってしまったけど、もう少し長生きしてほしかったなぁって思う。

 

痛みを和らげるモルヒネをかなり投与していたんだけど、

これもある意味「安楽死」の一種のように感じてしまった。

痛みを緩和して生命を維持してるわけだから延命措置になるんだろうけどね。

 

まぁそれでも最近はモルヒネの使用は減っているみたいで、世界標準として非オピオイド鎮痛薬から開始して、効果が出にくくなったときに、オピオイド鎮痛薬を加えて調節するという方法が主流になってきている。正しく使えば安全で、苦痛を最小限にしてくれるみたい。

 

オイラが生きている間に開発されるかわからんけど、

一日も早く新しい治療法が見つかってほしいなぁと思う。。

    

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「おなかがグー」の管理人シンメイです。日々の出来事や体験などを投稿していきますので、よろしくです。 ブログタイトルの「おなかがグー」は、パソコン等で情報を集める空腹時にも似た日々の作業と潰瘍性大腸炎である私のお腹の具合をイメージして名付けました。